茶色の花の最近のブログ記事

ウラジロチチコグサ100605a-l.jpg

裏白父子草(ウラジロチチコグサ)はキク科ウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)の一年草ないし越年草である。
従来はハハコグサ属(Gnaphalium)にまとめられていたが、近年はウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)に分類される傾向にある。
ガモカエタ属は南北アメリカを中心に50種くらいが分布する。
同属のガモカエタ・プルプレア(Gamochaeta purpurea)に薄紅父子草(ウスベニチチコグサ)の和名があり、属名の和名もウスベニチチコグサ属という。
本種の原産地は南アメリカである。
日本へは1970年代に渡来した。
現在では、本州から九州にかけて野生化し、道ばたや空き地、芝生などに生える。
国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
根際から生える葉はへら形で、ロゼット状となる。
葉の表面は緑色、裏面は綿毛が密生して白い。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で数は少なく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から6月である。
茎先に紫褐色をした壺形の花(頭花)を穂状につける。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で白い冠毛がある。
属名の Gamochaeta はギリシャ語の「gam(結合した)+chaet(剛毛)」からきている。
種小名の coarctata は「密集した」という意味である。
写真は6月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Gamochaeta coarctata(syn. Gnaphalium spicatum)

★どんどんと数を増やしているようだ
 春の葉っぱは可愛いけれど

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姫寒萓(ヒメカンスゲ)

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姫寒萓(ヒメカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属(カレクス属)の多年草である。
カレクス属は世界におよそ2000種くらいが広く分布する。
日本にも寒萱(カンスゲ)など200を超える種や変種があり、属名の和名をスゲ属という。
本種は北海道の西南部から九州にかけて分布し、やや乾いた林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
和名の由来は、常緑の萓で小形であることからきている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
葉は線形で硬く、濃い緑色をしている。
葉は扁平で、艶はない。
開花時期は4月から6月である。
花茎を伸ばして小穂をつける。
茎先につくのは雄小穂で、褐色の棍棒状となる。
脇につく細い小穂が雌小穂で黄褐色である。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の conica は「円錐形の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Carex conica

★目立たぬが見れば風情の溢れ出る
 姫寒菅に頬を緩めて

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アポイ樺(アポイカンバ)

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アポイ樺(アポイカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉小低木である。
カバノキ属は世界に40種くらいが分布する。
本種は日本固有種である。
北海道日高地方の様似町にあるアポイ岳のみに分布する。
氷河期からの遺存種である。
湿地性の谷地樺(ヤチカンバ)と高山性の岳樺(ダケカンバ)との雑種を起源とすることが明らかになっている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
樹高は50センチくらいである。
幹は直立をせず、斜面を這うように広がる。
若い枝は褐色で、年数がたつと白っぽくなる。
葉は長さが2センチから4センチくらいで小さい。
葉の形は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月である。
雄花序は黄褐色をしており尾状である。
雌花序は紅緑色をしており、直立する。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の apoiensis は「アポイ岳の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Betula apoiensis

★いつの日か元気に立ちたいアポイ岳
 進化の不思議心行くまで

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笠萓(カサスゲ)

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笠萓(カサスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、水辺や湿地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は40センチから100センチくらいである。
葉は幅4ミリから8ミリの線形である。
開花時期は4月から7月である。
先のほうにつく雄花は茶色っぽく、下のほうにつく雌花は緑色である。
花の後にできる実は小堅果である。
実は結実しないことが多い。
葉が丈夫なので萓笠などをつくるのに利用されたため、この名がつけられた。
別名を蓑萓(ミノスゲ)という。
これも同様に蓑をつくるのに用いたところからきている。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の dispalata は「分割した」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Carex dispalata

★水際を生めて笠萓花盛り
 いいのこれでも花は花よと

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泥の木(ドロノキ)

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泥の木(ドロノキ)はヤナギ科ハコヤナギ属の落葉高木である。
別名を泥柳(ドロヤナギ)ともいう。
材木としては柔らかいので「泥のように役に立たない」というところからつけられた名である。
ポプラの仲間である。
北方領土を含む北海道から中部地方にかけて分布し、湖岸や河岸などに生える。
海外では、朝鮮半島やサハリン、ウスリー、カムチャツカなどにも分布する。
樹高は20メートルから30メートルである。
若木の樹皮は灰緑色で滑らかだが、老木は暗い灰色で縦に裂け目が入る。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質はやや革質で、表面は濃い緑色、裏面は緑白色である。
開花時期は4月から6月である。
雌雄異株で、穂状の花をつける。
雄花は暗い紅褐色、雌花は黄緑色である。
果実は尾状のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、6月ころに白い綿毛のついた種子をまき散らす。
材はマッチの軸木やパルプなどに用いられる。
属名の Populus はラテン語の古名からきている。諸説があるが語源ははっきりしていない。
種小名の maximowiczii はロシアの植物学者「マキシモビッチ(Carl Johann Maximowicz, 1827-1891)さんの」という意味である。
写真は11月に十和田湖畔で撮った。
学名:Populus maximowiczii

★強い風ものともせずにどっしりと
 泥の木は立つ小雪舞うなか

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野楡(ノニレ)

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野楡(ノニレ)はニレ科ニレ属の落葉高木である。
朝鮮半島、中国、シベリア、モンゴル、インドなどに分布する。
日本へは、明治時代に中国から移入された。
北海道などで公園樹、街路樹とされている。
別名を満州楡(マンシュウニレ)という。
英名はシベリアンエルム(Siberian elm)である。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月である。
葉が出る前に、紫褐色で花弁のない目立たない花をたくさんつける。
花の後にできる実は褐色の翼果(翼のある実)で、6月ころに熟する。
属名の Ulmus はケルト語の呼び名「エルム(elm)」を語源とするラテン古名からきている。
種小名の pumila は「小人のような」という意味である。
写真は10月に北大植物園で撮った。
学名:Ulmus pumila

★札幌に満州楡がよく似合う
 刻む百年ここは故郷

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春楡(ハルニレ)

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春楡(ハルニレ)はニレ科ニレ属の落葉高木である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
また、公園樹や街路樹とされる。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンにも分布する。
和名の由来は、古語の滑れ(ぬれ:樹皮の剥がれた跡がぬるぬるする)に由来し、春に咲くことから名づけられた。
英名からきたエルム(elm)の名が通称として用いられる。
北大は「エルムの学園」とも呼ばれて巨木が多く、札幌市にはたくさん植えられている。
別名を赤だも(アカダモ)という。
アイヌ語ではチキサニという。
美しいハルニレ姫の上に雷神が落ちて、人間の祖先アイヌラックルが生まれたというアイヌ民話がある。
樹高は10メートルから35メートルくらいである。
幹の太さも70センチから150センチくらいになる。
若枝には毛がある。
樹皮は暗い灰褐色で、縦の裂け目が目立つ。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
長さは3センチから15センチくらいあり、ざらざらしている。
開花時期は4月から5月である。
葉が出る前に、赤褐色で花弁のない目立たない花をたくさんつける。
花の後にできる実は褐色の翼果(翼のある実)で、6月ころに熟する。
うちわのような形をしており、風に飛ばされて小さな種を運ぶ。
秋には黄葉をする。
材は硬く、器具や楽器(特に太鼓の胴)などをつくるのに利用される。
花言葉は「威厳」である。
属名の Ulmus はケルト語の呼び名「エルム(elm)」を語源とするラテン古名からきている。
種小名の davidiana はフランス人の宣教師で中国の植物の収集家だった「ダビット(Armand David, 1826-1900)さんに関連した」という意味である。
変種名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は10月に北大植物園で撮った。
学名:Ulmus davidiana var. japonica

★ずっしりと北の大地に根付きたる
 エルム見上げる朝のひと時

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谷地樺(ヤチカンバ)

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谷地樺(ヤチカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉低木である。
北海道の十勝地方の更別、大樹、根室地方の別海のみに分布し、湿原に生える。
氷河期からの遺存種である。
海外では、朝鮮半島、中国、ロシアに分布し、主としてツンドラ地帯に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は150センチくらいである。
樹皮は白く、横縞が入って滑らかである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月である。
雄花序は黄褐色をしており尾状である。
雌花序は紅緑色をしており、直立する。
別名を姫斧折(ヒメオノオレ)という。
本州の中部地方に分布する斧折樺(オノオレカンバ:Betula schmidtii)との対比でつけられた名である。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の ovalifolia は「広楕円形の葉の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Betula ovalifolia

★更別にそんな湿原があったかと
 遠い昔に思いを馳せて

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鈴虫草(スズムシソウ)

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鈴虫草(スズムシソウ)はラン科クモキリソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、林の中に生える地生種である。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
命名は牧野富太郎博士によるものである。
唇弁の形と色あいがスズムシの羽に似ているところからつけられたものである。
鈴虫蘭(スズムシラン)の別名がある。
草丈は10センチから20センチである。
葉は卵形で、2枚が互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から6月である。
草丈20センチくらいの花茎を立て、暗い紫色をした花を十数輪つける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Liparis はギリシャ語の「liparos(輝く)」からきている。滑らかで艶のある葉を持つことから名づけられた。
種小名の makinoana は「牧野富太郎博士の」という意味である。
写真は5月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Liparis makinoana

★目立たない奥ゆかしさが愛らしい
 鈴虫草は大人の色香

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狸蘭(タヌキラン)

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狸蘭(タヌキラン)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
「蘭」の名前がつけられているが、ラン科ではない。
「狸」のほうは、果穂をタヌキの尻尾に見立てたものであるという。
別名を狸萱(タヌキガヤ)ともいう。
日本固有種である。
北海道の南西部から本州の中部地方にかけて分布し、山地の湿った斜面などに生える。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は根元から束になって生える(束生)。
広い線形で長さは20センチから30センチくらい、幅は5?10ミリくらいである。
葉脈は平行で、先は尖る。
開花時期は5月から7月である。
花の色は紫色を帯びた褐色である。
3個から6個の小さな花が穂状につく。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の podogyna は「柄ある雌しべの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Carex podogyna

★面白い名前もらった狸蘭
 風もないのにゆらゆら揺れて

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