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舟腹草(フナバラソウ)

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舟腹草(フナバラソウ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。
ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、平地や山地の草地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
草丈は40センチから80センチくらいである。
葉は卵形で柄があり、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面と茎の上部にはビロード状の軟らかい毛がたくさん生える。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇に花径12ミリから14ミリくらいの濃い紫色をした花を数輪ずつたくさんつける。
花は数日咲き続ける。
花冠の先が深く5つに裂けて横に平に開く。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名の由来は、果実の形を舟腹(舟の胴体部分)にたとえたものである。
根を生薬で白薇(はくび)といい、解熱や利尿の薬効がある。
ただし、毒性もあるので注意が必要である。
属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。
種小名の atratum は「黒変した」という意味である。
なお、Vincetoxicum属をCynanchum属の一部と見なす見解もあり、かつては本種もCynanchum属とされてきたが、Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist の表示に従い、このサイトでは今後はVincetoxicum属として表記する。
写真は6月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Vincetoxicum atratum(syn. Cynanchum atratum)

★舟腹の名の面白く花見入る
 人惹きつける昔の名前

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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)

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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の草地や砂礫地に生える。
草丈は10センチから25センチくらいである。
葉は線形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から7月である。
茎先に花穂を2つから5つくらいつける。
鱗片は濃い紫褐色ないし黒紫色をしており、垂れ下がることが多い。
雄花はクリーム色の雄しべが鱗片から伸びる。
雌花は白っぽい雌しべの柱頭が鱗片の間から出てくる。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の flavocuspis は「突出部が黄色の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Carex flavocuspis

★黒っぽい花穂の色とクリームの
 雄しべの色が目にも鮮やか

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