茶色の花の最近のブログ記事

ツクシアブラガヤ100515a-l.jpg

筑紫油萱(ツクシアブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属(スキルプス属)の多年草である。
スキルプス属は世界に120種くらいが分布する。
日本にも蛍藺(ホタルイ)などが分布し、属名の和名をホタルイ属という。
本種は日本固有種である。
九州の熊本県、鹿児島県に分布し、丘陵地や山地の渓流沿いなどに稀に生える。
環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
基本種のスキルプス・ロストホルニーは中国の四川省、雲南省などに分布する。
草丈は60センチから100センチくらいである。
茎の断面は角のはっきりしない三角形である。
根際から生える葉は幅が6ミリから8ミリくらいの線形である。
開花時期は5月から6月である。
花序は褐色の小穂が2つから5つずつ集まる。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の rosthornii はオーストリアの外交官で植物採集家だった「ロストホルン(Arthur von Rosthorn, 1862-1945)さんの」という意味である。
変種名の kiushuensis は「九州の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Scirpus rosthornii var. kiushuensis

★とりあえず撮っておこうか油萱
 違いを知るは後に譲って

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岳樺(ダケカンバ)

ダケカンバ060811a-l.jpg

岳樺(ダケカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉高木である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、四国の高山にも分布する。
北海道では低地に生えるが、中部山岳地帯では亜高山帯に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、カムチャツカ地方などにも分布する。
カンバの語源はアイヌ語で桜皮を意味するカリンパからきている。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
若木の樹皮は赤褐色ないし灰褐色で光沢があり、薄く横に剥がれる。
老木は白味を帯びて、縦に割れ目ができる。
葉は三角状の卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根は心形である。
葉の縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
開花時期は5月から6月である。
雄雌同株である。
雄花は黄褐色で、尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)につく。
雌花の花序は直立して枝先につく。
花の後にできる実は翼果(翼のある実)で、風で散布される。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の ermanii はドイツ人の博物学者「エルマン(Adolph Erman,1806-1877)さんの」という意味である。
写真は8月に岩手県の八幡平リゾートで撮った。
学名:Betula ermanii

★年輪を感じるような岳樺
 寒さに負けず空をめざして

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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)

ミヤマクロスゲ070518a-l.jpg

深山黒萱(ミヤマクロスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の草地や砂礫地に生える。
草丈は10センチから25センチくらいである。
葉は線形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から7月である。
茎先に花穂を2つから5つくらいつける。
鱗片は濃い紫褐色ないし黒紫色をしており、垂れ下がることが多い。
雄花はクリーム色の雄しべが鱗片から伸びる。
雌花は白っぽい雌しべの柱頭が鱗片の間から出てくる。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の flavocuspis は「突出部が黄色の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Carex flavocuspis

★黒っぽい花穂の色とクリームの
 雄しべの色が目にも鮮やか

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米萱(コメガヤ)

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米萱(コメガヤ)はイネ科コメガヤ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山麓や山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、北半球の温帯地域に広く分布する。
別名を雀の米(スズメノコメ)ともいう。
草丈は15センチから50センチくらいである。
葉は線形で、つけ根の部分には筒形の葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)があり、紫色を帯びている。
開花時期は5月から7月である。
米粒に似た小穂を10個くらい片側につけ、弓なりになる。
小穂は長さが5ミリから8ミリくらいで、白緑色で横向きにつく。
色は褐色を帯びるものもある。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Melica はギリシャ語の「melica(キビ)」が語源で転用された。
種小名の nutans は「頭を垂れた」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Melica nutans

★米粒を思わすような穂の形
 愛嬌あるね雀の米は

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犬麦(イヌムギ)

イヌムギ090614a-l.jpg

犬麦(イヌムギ)はイネ科スズメノチャヒキ属の越年草である。
原産地は南アメリカ大陸である。
現在では世界各地に帰化している。
日本へは明治時代のはじめに牧草としてアメリカから渡来したと推定されている。
現在では北海道から沖縄にかけて野生化し、普通に見られる雑草となっている。
植物の命名では、犬の文字は「役に立たない」という意味がある。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は線形である。
表面は無毛、裏面には疎らに毛が生える。
開花時期は4月から7月である。
大型の円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)で特徴がある。
閉鎖花だけつける株と開花する株があるそうである。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Bromus はギリシャ語の「broma(食料)」からきたカラスムギのギリシャ古名に由来する。
種小名の catharticus は「汚れを落とす」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Bromus catharticus

★もう少し可愛く生まれていたならば
 犬麦の夢空に弾んで

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岩石蘭(ガンゼキラン)

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岩石蘭(ガンゼキラン)はラン科ガンゼキラン属の多年草である。
紀伊半島、伊豆七島、四国、九州、沖縄などに分布し、渓谷沿いの林の中などに生える地生種である。
海外では、台湾、フィリピン、マレーシア、インドなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40センチから60センチくらいである。
卵形の偽球茎(ラン科植物の地上茎や花茎の一部が肥大した器官で、水分や養分の貯蔵場所となっている)から3枚から5枚くらいの葉が出る。
葉の形は細長い楕円形で大きく、皺がある。
開花時期は5月から7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、やや疎らに10輪前後の淡い黄色の花をつける。
唇弁には褐色を帯びた襞が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Phaius はギリシャ語の「phaios( 暗い)」からきている。カクチョウランの花の色が暗い褐色をしていることから名づけられた。
種小名の flavus は「黄色の」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Phaius flavus

★花開く岩石蘭はきらきらと
 命の不思議伝えるように

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クロユリ070728a-l.jpg黒百合や俯き咲くは誰のため

黒百合(クロユリ)はユリ科バイモ属の多年草である。
北方領土を含む北海道の低地と本州中部以北の高山に分布し、お花畑や岩場に生える。
以前はこの両者は別種とされていたが、今は同一種と見られることが多い。
区別する場合は、本州のものは深山黒百合(ミヤマクロユリ:Fritillaria camtchatcensis var. alpina)とされる。
海外では、サハリン、カムチャツカ、ウスリー、北アメリカ北西部などにも分布する。
草丈は10センチから30センチくらいである。
葉は披針形で、茎の中ほどから上に3枚から5枚ずつ数段に輪生させ、上部では互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から8月である。
茎の先に暗い紫褐色で斑がある鐘状の花を1、2輪つける。
花径は3センチほどで、やや下向きに咲く。
花被片は6枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花には様々な伝説がある。
アイヌ伝説では、「愛する人にこの花を贈って、それを相手の人が手に取れば二人は結ばれる」という言い伝えがある。
また、越中富山の佐々成政は、寵愛した腰元早百合に嫉妬して一族を皆殺しにする。
そのとき早百合は「私の亡霊が立山に黒百合を咲かせたとき、佐々家は滅びるだろう」と叫んで息絶えた。
その後、成政が大茶会で北の政所(秀吉の正妻)に取り入ろうとして立山の黒百合を贈ったところ、不吉な花として怒りを買い、佐々家も衰運の一途をたどることになる。
そして、成政は切腹し、佐々家も滅びたという。
俳句の季語は夏である。
属名の Fritillaria はラテン語の「fritillus(チェッカー盤)」からきている。この属の1種の花の模様から名づけられた。
種小名の camtschatcensis は「カムチャツカの」という意味である。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
3枚目は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
学名:Fritillaria camtschatcensis

★鐘の音とシスターの姿目に浮かぶ
 そんなシーンが記憶の隅に

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クロユリ060616a-l.jpg

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