3月の花の最近のブログ記事

九年母(クネンボ)

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九年母(クネンボ)はミカン科ミカン属(キトルス属)の常緑低木である。
キトルス属は分類法によるが160種くらいが東アジアからインドにかけて分布する。
本種の来歴については諸説がありはっきりしていない。
原産地はインドシナ半島で、中国を経由して琉球に伝わったとされる。
日本への渡来は16世紀の室町時代で琉球を経由して伝わったとされる。
他説では万葉名を阿倍橘(アベタチバナ)といい、既に万葉集の時代に恋歌に詠まれていたとされる。
いずれにしても江戸時代まではミカンの主流品種であったが、紀州蜜柑(キシュウミカン)の登場でその座を譲ったという。
今日では日本各地で、少数の古木が確認されているに過ぎない。
樹高は2メートルから3メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁は全縁か、細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月くらいである。
葉の脇に花径2センチから4センチくらいの白い花をつける。
花弁と萼片は5枚ずつある。
雄しべはたくさんあり、雌しべは1本である。
結実時期は冬で、黄橙色の柑果(多心皮性の液果)をつける。
果皮は厚くてでこぼこがあり、特有の香りがする。
果肉は酸味が強いが、完熟すれば生食できる。
和名の由来は、「種を植えてから9年で実がなる」ということからきている。
属名の Citrus はレモンに対する古い呼び名である。
種小名の nobilis は「気品のある」という意味である。
写真は3月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Citrus nobilis

★でこぼこの姿がどこか床しくて
 歴史の重み味わうように

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ディプカディ・セロティヌム

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ディプカディ・セロティヌムはユリ科ディプカディ属の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。
ディプカディ属は南アフリカや地中海沿岸などに40種くらいが分布する。
オオアマナ属(オルニトガルム属)に統合されることもある。
本種の原産地は南ヨーロッパや北アフリカである。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は3月から5月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、緑色の花をつける。
花の色は赤褐色のものもある。
花径は2センチくらいで、花被片は6枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Dipcadi の由来は調べているところだがまだ発見できていない。
種小名の serotinum は「遅咲きの」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Dipcadi serotinum

★どのような由来あるのかディプカディ
 知られぬ花に光を当てて

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フィロテカ・ブクシフォリア

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フィロテカ・ブクシフォリアはミカン科フィロテカ属の常緑小低木である。
フィロテカ属はオーストラリアに45種くらいが分布する。
本種の原産地もオーストラリアで、南東部のニューサウスウェールズ州を中心に分布する。
異名をエリオステモン・ブクシフォリア(Eriostemon buxifolia)という。
樹高は30センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は1月から3月である。
葉の脇に花径2センチくらいの白ないし淡いピンクの5弁花をつける。
属名の Philotheca はギリシャ語の「philos(好む)+theke(箱)」からきている。
種小名の buxifolia は「ツゲ属(Buxus)のような葉の」のという意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Philotheca buxifolia(syn. Eriostemon buxifolia)

★いくつもの種類があるねフィロテカ
 不思議がいっぱいオーストラリア

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フィロテカ・ディフォルミス

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フィロテカ・ディフォルミスはミカン科フィロテカ属の常緑低木である。
フィロテカ属はオーストラリアに45種くらいが分布する。
本種の原産地もオーストラリアで、東部に分布する。
異名をエリオステモン・ディフォルミス(Eriostemon difformis)という。
樹高は50センチから200センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は3月から4月である。
葉の脇に花径2センチくらいの白い5弁花をつける。
花の真ん中にある雄しべがオレンジ色で、白い花との対比が美しい。
属名の Philotheca はギリシャ語の「philos(好む)+theke(箱)」からきている。
種小名の difformis は「変わった形をした」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Philotheca difformis(syn. Eriostemon difformis)

★彼の地しか存在しないフィロテカ
 驚くばかり地球の不思議

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チョウセンヒメツゲ140319a-l.jpg

朝鮮姫黄楊(チョウセンヒメツゲ)はツゲ科ツゲ属(ブクス属)の常緑低木である。
ブクス属は世界に70種くらいが分布する。
日本にも黄楊(ツゲ)などが分布し、属名の和名はツゲ属という。
本種は広島県、岡山県、徳島県に分布し、石灰岩地域に生える。
環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
和名の由来は、朝鮮半島に分布する姫黄楊(ヒメツゲ)ということからきている。
樹高は1メートルから2メートルくらいである。
葉の柄や若い枝には微毛があるが、わずかで明瞭でないこともある。
葉は長さ1センチくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で、表面には艶がある。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
雌雄同株である。
開花時期は3月から4月である。
淡い黄色の小さな花をつける。
真ん中に雌花が1つつき、周囲を数個の雄花が取り囲む。
花弁はない。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
葉にはアルカロイドを含み、有毒である。
属名の Buxus はラテン語の「puxas(箱)」からきている。材で小箱などを造ることから名づけられた。
種小名の sinica は「中国の」という意味である。
変種名の insularis は「島に生える」という意味である。
種小名はYListでは microphylla としているが、レッドリストでは2012年版で sinica と改めた。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Buxus sinica var. insularis(syn. Buxus microphylla var. insularis)

★これもまた石灰岩の影響か
 違いはどこだ朝鮮姫黄楊

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庭梅(ニワウメ)

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庭梅のワイルドなさままた可笑し

庭梅(ニワウメ)はバラ科サクラ属(ニワウメ亜属)の落葉低木である。
原産地は中国の北部と朝鮮半島である。
日本へは古い時代に渡来し、庭木として植栽されてきた。
万葉集にも唐棣花(はねず)の名で詠まれている。
樹高は1メートルから2メートルである。
株立ち状になる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面は緑色で毛がなく、裏面には毛がある。
開花時期は3月から4月である。
葉の展開に先立って淡い紅色の花をつける。
花弁数は5枚で、花の中央にたくさんの雄しべがあり、真ん中に緑色の子房(果実や種子ができるところ)が見え、そこから雌しべの花柱が伸びている。
花の後にできる実は直径1センチくらいの丸い核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、赤く熟する。
生で食べることができ、果実酒ともされる。
種子は生薬名を郁李仁(いくりにん)といい、便秘薬とされる。
根は郁李根(いくりこん)といい、歯ぐきが腫れたときに効く。
俳句では「庭梅の花」が春の季語である。
花言葉は「願望」である。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
実の写真は6月に向島百花園で撮った。
学名:Prunus japonica(syn. Microcerasus japonica)

★庭梅を愛でて安らぎ覚えつつ
 そっと噛み締む春の歓び

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ヤマウグイスカグラ150321a-l.jpg

山鶯神楽(ヤマウグイスカグラ)はスイカズラ科スイカズラ属(ロニケラ属)の落葉低木である。
ロニケラ属は北半球に180種くらいが分布する。
属名の読み方は英語風にロニセラとするものもある。
日本にも吸葛(スイカズラ)など20種くらいが分布し、属名の和名をスイカズラ属という。
本種は日本固有種である。
本州の東北地方から九州にかけて分布し、山地や丘陵地に生える。
樹高は2メートルから4メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は卵形ないし菱形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁や葉脈上には毛が生えている。
若い枝や葉の柄、花の柄にも毛が多い。
鶯神楽(ウグイスカグラ)には毛は生えていない。
深山鶯神楽(ミヤマウグイスカグラ)は毛の中に蜜腺も交じる。
開花時期は3月から5月である。
葉の脇に長さ2センチくらいの淡い紅色をした漏斗形の花を1輪から2輪つける。
花の先は5つに裂けており、ぶら下がって咲く。
雄しべは5本で短い。
柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)が雄しべよりも飛び出している。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤く熟したものは食用にもなる。
和名の由来は、鶯が繁みの陰で岩戸神楽を舞っていると見立てたものだという。
花言葉は「未来を見つめる」である。
属名の Lonicera はドイツ人の植物学者「ロニツァー(Adam Lonitzer, 1528-1586)さん」の名からきている。
種小名と変種名の gracilipes は「gracilis(細い)+pes(足)」からきている。足は花茎を指している。
写真は3月に水戸市植物公園で撮った。
学名:Lonicera gracilipes var. gracilipes

★仲間との違いほんの少しだけ
 赤く熟した実が美味しそう

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黒芥子(クロガラシ)

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黒芥子(クロガラシ)はアブラナ科アブラナ属の一年草である。
アブラナ属の野生種は30種くらいだが、作物として多様な栽培品種が作出されている。
本種の原産地は地中海沿岸地方である。
日本へは戦後に渡来した帰化植物である。
マスタードの原料として商品栽培されるが、逸出したものが野生化し北海道から九州にかけて分布している。
英名はブラックマスタード(black mustard)である。
北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
また、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は40センチから200センチである。
茎は直立し、上部でよく枝分かれをする。
茎の下部につく葉には柄があり、上部につく葉にはない。
葉は下半分が羽状に裂け、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3月から4月である。
菜の花(ナノハナ)とよく似た黄色い花をつける。
花径は1センチくらいの黄色い4弁花である。
花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。
種子は生薬で黒芥子(コクガイシ)といい、健胃、去痰、鎮咳などの薬効がある。
属名の Brassica はキャベツの古いラテン名からきている。
種小名の nigra は「黒い」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Brassica nigra

★菜の花を思わすような黒芥子
 黄色い花が春に似合って

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粗毛紫(アラゲムラサキ)

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粗毛紫(アラゲムラサキ)はムラサキ科アラゲムラサキ属(アムシンキア属)の一年草である。
アムシンキア属は南北アフリカなどに20種くらいが分布する。
属名の和名はワルタラビラコ属とされることもある。
本種の原産地は北アメリカである。
日本では戦後に帰化植物として確認されている。
現在は、北海道から四国にかけて分布するが、個体数は多くはない。
北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
また、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
全体に毛がとても多い。
茎は紅紫色を帯びる。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、濃い緑色をしている。
開花時期は春である。
先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄色の花をつける。
花冠の先は5つに深く裂ける。
花冠は周辺部が淡い黄色、喉の部分が濃い黄色になる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Amsinckia はドイツの政治家でハンブルグ植物園の後援者だった「アムシンク(Wilhelm Amsinck, 1792-1860)さん」の名からきている。
種小名の barbata は「ひげの生えた」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Amsinckia barbata

★ぶつぶつの葉っぱがどこか怪しいよ
 強そうなんだ粗毛紫

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高野水木(コウヤミズキ)

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高野水木(コウヤミズキ)はマンサク科トサミズキ属(コリロプシス属)の落葉低木である。
コリロプシス属は東アジアを中心に30種くらいが分布する。
日本にも土佐水木(トサミズキ)などが分布し、属名の和名をトサミズキ属という。
本種は本州の中部地方から九州にかけて分布し、蛇紋岩地の岩場に生える。
海外では朝鮮半島にも分布する。
和名の由来は高野山が発見地の1つであることからきている。
別名を深山土佐水木(ミヤマトサミズキ)という。
環境省のレッドリストには登録されていないが、多くの府県で絶滅危惧種に指定されている。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
葉は卵円形ない円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があってつけ根は心形である。
葉の縁には先が芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状になった浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面には毛はなく、裏面には白くて長い毛が疎らに生える。
開花時期は3月から4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、垂れ下がるように花をつける。
花序の軸や萼に毛は生えていない。
花序は長さが3センチから4センチあり、花の色は淡い黄色である。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべは花弁と同じくらいかそれよりも長い。
裂開する前の葯(雄しべの花粉を入れる袋)は暗い紅紫色をしている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Corylopsis はギリシャ語の「Corylus(ハシバミ属)+opsis(似た)」からきている。葉の形が似ていることから名づけた。
種小名の gotoana は「五島列島の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Corylopsis gotoana

★俯いてさり気なく咲く花の芯
 仄かに赤く個性を見せて

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