茶色の花の最近のブログ記事

エゾクロクモソウ110802a-l.jpg

蝦夷黒雲草(エゾクロクモソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道と本州の東北地方北部の山地から高山に分布し、湿った林の中や沢沿いなどに生える。
近縁種の黒雲草(クロクモソウ)と比べると、葉のぎざぎざ(鋸歯)が多い、花の柄が短いなどの特徴がある。
草丈は10センチから30センチくらいである。
茎には毛は生えていない。
根際から生える葉は腎円形で、長い柄がある。
葉の縁には大きなぎざぎざ(鋸歯)がある。
花の柄や葉には短い腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
開花や時期は7月から8月である。
茎先に(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径6ミリから8ミリくらいの小さな赤褐色の5弁花をまばらにつける。
花の色は白っぽいものもある。
萼片も5枚で、外側に反り返る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、北海道に多く、葉の色ないし花の色を黒雲にたとえたものだという。
属名の Saxifraga はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」からきている。この属のある植物が尿の結石を溶かす作用があると考えられたことから名づけられた。
種小名と亜種名の fusca は「暗い赤褐色の」という意味である。
写真は8月に旭山動物園で撮った。
学名:Saxifraga fusca subsp. fusca

★写真にはうまく撮れない花だけど
 頑張ってみるめずらしいから

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チョコレートコスモス

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チョコレートコスモスはキク科コスモス属の多年草である。
原産地はメキシコである。
コスモスは一年草だが、チョコレートコスモスは多年草で、地中にはダリアのような塊根ができる。
日本にも大正時代に輸入されたが、そのころは増えにくいため普及しなかったという。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茎の上部につく葉は羽状に切れ込むが、コスモスのように細かく切れ込むことはない。
開花時期は6月から9月である。
花径は4センチくらいで、舌状花は8枚である。
花の色はチョコレート色である。
香りもチョコレートにそっくりである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cosmos はギリシャ語の「cosmos(飾り)」からきている。
種小名の atrosanguineus は「濃い血のように赤い色の」という意味である。
写真は7月に国営昭和記念公園で撮った。
学名:Cosmos atrosanguineus

★色も香もチョコレートを思わせる
 不思議な花が虫を集めて

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蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)

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蝦夷油萱(エゾアブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州に欠けて分布し、山地の湿地に生える。
分類上は、油萱(アブラガヤ)の亜種とされている。
油萱(アブラガヤ)と異なる点は、小穂がほぼ球形であることである。
「油萱」の名の由来は、花序が油色を帯びていることによる。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉は線形で細長く、根際から生える。
開花時期は8月から10月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、球形の小穂をたくさんつける。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の wichurae はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。
亜種名の asiaticus は「アジアの」という意味である。
写真は9月に国立科学博物館付属自然教育園で撮った。
学名:Scirpus wichurae subsp. asiaticus

★群れ成して湿地に秋の訪れを
 知らせるように蝦夷油萱

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油萱(アブラガヤ)

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油萱(アブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、低山から亜高山の湿原の周辺や湿った草地などに生える。
草丈は100センチから150センチくらいである。
地下の根茎は太くて短い。
葉は線形で細長いが厚みがあり、長さは40センチから60センチくらいになる。
開花時期は7月から8月である。
茎の上部の葉の脇から出た花茎は数回枝分かれをし、褐色の小穂をたくさんつける。
小穂ははじめは立ち上がっているが、やがて頭を垂れる。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
和名は、草全体が油光りしているというところからきている。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の wichurae はドイツ人の植物採集家「ウィチュラ(M. E. Wichura)さんの」という意味である。
写真は9月に上高地で撮った。
学名:Scirpus wichurae

★群れなして湿地を埋める油萱
 独特の色印象深く

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蒲(ガマ)

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蒲の穂に笑顔こぼれる池の端

蒲(ガマ)はガマ科ガマ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、池や沼などに生える。
海外でも、温帯から熱帯にかけて広く分布する。
草丈は1メートルから2メートルである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は6月から8月くらいである。
丸っこいソーセージのような茶色の花穂が雌花で、雄花はその先につく。
肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)と呼ばれている。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
種子には毛があり、風に乗って散布される。
「因幡(いなば)の白兎」の話にあるように花粉には止血効果があり、生薬として用いられている。
生薬名は蒲黄(ほおう)という。
また、古くは蒲の雌花から成る果穂は蒲団綿(ふとんわた)として利用されていた。
「蒲団」に「蒲」の字が用いられるのはこのためである。
俳句では、「蒲の花」「蒲の穂」が夏の季語である。
属名の Typha はギリシャ語の「沼(tiphos)」からきている。
種小名の latifolia は「広葉の」という意味である。
写真は8月に山形市野草園で撮った。
学名:Typha latifolia

★どことなくお茶目な姿面白く
 自然の不思議じっと眺めて

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プシコプシス・ベルステーギアナ090823a-l.jpg

プシコプシス・ベルステーギアナはラン科プシコプシス属の多年草である。
属名の読み方は「サイコプシス」とするものもある。
世界に4種だけ分布する小さな属である。
この仲間は、かつてはオンシジウム属に含まれていた着生種である。
日本ではまだオンシジウム属として扱うものも多い。
本種の原産地はスリナム、エクアドル、ボリビアである。
葉は長い楕円形で、長さが20センチくらいある。
開花時期は春から夏である。
花の色は黄緑色で、赤褐色の斑が入る。
花径は8センチくらいである。
花の形は、蝶が飛ぶように見える。
属名の Psychopsis はギリシャ語の「psyche(蝶)+opsis(似た)」からきている。
種小名の versteegiana はオランダ人のラン収集家「ベルステーグ(Gerard Martinus Versteeg, 1876-1943)さんの 」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Psychopsis versteegiana(syn. Oncidium versteegiana)

★蝶の飛ぶ姿に喩えし花姿
 いかにも似合う南国の森

プシコプシス・ベルステーギアナ090823b-l.jpg

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2014/05/19改訂

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小狸蘭(コタヌキラン)

コタヌキラン100822b-l.jpg小狸蘭(コタヌキラン)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道の南西部から近畿地方にかけてと屋久島に分布し、亜高山や高山の草地や礫地に生える。
草丈は30センチから50センチくらいである。
根際から生える葉は線形で、束生する。
葉の裏面は白い粉をふいている。
開花時期は7月から8月である。
茎先に小さな穂を2、3個固めてつける。
1つの花穂に雄花と雌花をつける。
花の後にできる実は小堅果である。
和名の由来は、花穂の様子をタヌキの尻尾に見立てたものである。
花言葉は「私を騙さないで」である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の doenitzii はドイツ人の医師(お雇い外国人)で採集家だった「デニツ(Wilhelm Doenitz, 1838-1912)さんの」という意味である。
写真は8月に立山の室堂平で撮った。
学名:Carex doenitzii

★愛らしい姿でどこか得してる
 小狸蘭に頬が緩んで
☆子狸と親しみ込めて名を呼べば
 可愛い尻尾見え隠れして

コタヌキラン100822a-l.jpg

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2014/01/27改訂

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