三葉通草(ミツバアケビ)はアケビ科アケビ属の落葉蔓性木本である。
北海道から九州にかけて分布し、山野に生える。
海外では、中国にも分布する。
蔓の長さは5メートルから10メートルくらいになる。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁には波状の大きなぎざぎざ(鋸歯)がある。
表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色をしている。
開花時期は4月から5月である。
雌雄同株である。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を垂れ下げて、濃い紫色の花をつける。
花序の先端に小さな雄花がたくさんつき、つけ根に大きな雌花が1個から3個つく。
花には花弁はなく、花弁状の蕚片が3枚ある。
花の後にできる実は長い楕円形の裂開果で、熟すると割れて中の果肉が見えるようになる。
これを「開け実」と呼んだものが和名の由来とされるが、他にも説がある。
白い中身は食べられる。
蔓の部分は利尿作用があり、木通(もくつう)の名で生薬として用いる。
また、籠などの細工物に用いられる。
「三葉」は近縁種の通草(アケビ)が小葉5枚構成なのと対比して3出複葉であることからつけられた名である。
属名の Akebia は日本語名の「アケビ」からきている。
種小名の trifoliata は「三葉の」という意味である。
写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Akebia trifoliata
★じっくりと時間をかけて実るんだ
たどりついたよ渋い紫
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