2015年11月アーカイブ

白海桐(シロトベラ)

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白海桐(シロトベラ)はトベラ科トベラ属(ピットスポルム属)の常緑低木である。
ピットスポルム属は東アジアからアフリカにかけて200種くらいが分布する。
日本には海桐(トベラ)などが分布し、属名の和名をトベラ属という。
本種は小笠原諸島固有種である。
「海桐(かいどう)」は中国名からきており、漢字では「扉木」とも書く。
和名の由来は、樹皮が白いことからきている。
樹高は2メートルから5メートルである。
葉は長い楕円形で、枝先付近に集まって輪生状に互い違いに生える(互生)。
葉の縁は波打っている。
葉の質は厚く、表面は艶があり、裏面は灰色を帯びる。
開花時期は4月から5月である。
枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄白色の5弁花をつける。
花の色は咲き進むと黄色が濃くなる。
花の後につく実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと黒褐色になって3つに裂ける。
属名の Pittosporum はギリシャ語の「pitta(黒いねばねばした)+spora(種子)」からきている。種子が真っ黒で艶があり粘着性のあることから名づけられた。
種小名の boninense は「無人島の(小笠原の)」という意味である。
写真は11月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。
学名:Pittosporum boninense

★樹皮の色白っぽいのが特徴だ
 小笠原には不思議がたくさん

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リュウビンタイモドキ111214a-l.jpg

竜髭帯擬き(リュウビンタイモドキ)はリュウビンタイ科リュウビンタイモドキ属(プティサナ属)の常緑多年草である。
プティサナ属は熱帯アジア、南太平洋、オセアニア、アフリカなどに20種くらいが分布する。
日本では小笠原諸島に本種が分布し、属名の和名もリュウビンタイモドキ属という。
和名の由来は、根茎ないし葉脈の形状をたとえたものと推測されている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は150センチから200センチくらいである。
葉は羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。
胞子嚢群は隣り合う2つの胞子嚢が合着してできており、単体胞子嚢群と呼ばれる。
属名の Ptisana はギリシャ語の「ptisana(はと麦)」からきている。単体胞子嚢群の形が似ていることから名づけられた。
種小名の boninensis は「無人島の(小笠原の)」という意味である。
写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。
学名:Ptisana boninensis (syn. Marattia boninensis)

★恐竜の時代伝える姿見て
 タイムマシンで旅する心地

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蒟醤(キンマ)

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蒟醤(キンマ)はコショウ科コショウ属(ピペル属)の蔓性常緑多年草である。
ピペル属は世界の熱帯・亜熱帯地域に1000種以上が分布している。
代表種は胡椒(コショウ)で、属名の和名もコショウ属という。
原産地は、マレーシア、インドネシア、インド、スリランカなどである。
東南アジアや南アジアで広く商品栽培されている。
和名はタイでの現地語の転訛したものである。
草丈は1メートルくらいである。
葉は心臓形で、互い違いに生える(互生)。
葉は分厚く艶がある。
雌雄異株である。
開花時期は夏である。
黄色い穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を下垂させる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
葉は精油を含んでいて辛味や芳香があり、石灰と檳榔子(ビンロウジ)の種子を包んで噛み、清涼剤とする。
また、鎮痛、健胃、去痰などさまざまな効能があり、薬用植物として利用される。
アユルベーダ(インドの伝統医学)では媚薬とされた。
属名の Piper は古いラテン語の「piper(コショウ)」からきている。
種小名の betle はマレーシアの現地語(vettila)からきている。
写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。
学名:Piper betle

★名前すら知らない葉っぱに出合うのが
 温室だよね驚くばかり

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棈(アベマキ)

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棈(アベマキ)はブナ科コナラ属(クエルクス属)の落葉高木である。
クエルクス属は北半球の温帯から熱帯にかけて300種以上が分布する。
日本にも小楢(コナラ)などが分布し、属名の和名をコナラ属という。
本種は東北地方の南部から沖縄にかけて分布し、平地や山地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
和名の由来は、樹皮の凹凸をあばたに見立てたことからきている。
「アベ」はあばたの岡山県での方言、「マキ」は真木ないし薪ではないかと推測されている。
漢字では「阿部槇」とも書く。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
樹皮は灰黒色で、縦に割れ目が入る。
葉は細長い楕円形で長さが10センチから15センチくらいあり、互い違いに生える(互生)。
葉の先は芒状(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)に尖り、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は灰白色で星状毛(放射状に伸びる毛)が生える。
開花時期は4月から5月である。
雌雄同株である。
雄花は黄色くて房状に垂れ下がり、雌花は赤っぽく葉の脇につく。
結実期は9月から10月である。
実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、ドングリの1つである。
ほぼ球形で直径は2センチくらいあり、下部はお椀のような殻に包まれる。
葉は秋には黄葉をする。
材は椎茸(シイタケ)栽培の原木とされたり薪炭材とされる。
櫟(クヌギ)に似ているが、樹皮に厚いコルク層ができて深い割れ目があり、葉の裏面に星状毛(放射状に伸びる毛)がある点が異なる。
かつてはコルクをとるために栽培されたこともある。
樹皮を乾燥させたものを生薬で樸そく(ぼくそく)といい、解毒、抗炎作用がある。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の variabilis は「変化に富む」という意味である。
写真は11月に愛媛県の松山城で撮った。
学名:Quercus variabilis

★調べればますます奥が深くなる
 木々とつながる人の営み

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七実の木(ナナミノキ)

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七実の木(ナナミノキ)はモチノキ科モチノキ属(イレクス属)の常緑高木である。
イレクス属は北半球の温帯を中心に400種くらいが分布する。
日本にも黐の木(モチノキ)などが分布するので、属名の和名をモチノキ属という。
本種は本州の静岡県から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、中国にも分布する。
和名の由来は、赤い美しい実がたくさんつくということからきている。
別名を斜めの木(ナナメノキ)ともいう。
これは、枝を折ると斜めに割れることからきている。
樹高は10メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は薄い革質で、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月である。
雌雄異株である。
葉の脇に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、淡い紫色の小さな花をたくさんつける。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、10月から11月に赤く熟する。
属名の Ilex はラテン語の「ilex(セイヨウヒイラギ)」からきている。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Ilex chinensis

★紫の花の姿を見てみたい
 いつか来ようねまたこの場所に

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薩摩芋(サツマイモ)

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藷の葉に咲いた姿を重ね見る

薩摩芋(サツマイモ)はヒルガオ科サツマイモ属(イポモエア属)の多年草である。
日本では一年草として扱われる。
イポモエア属は世界に500種以上が分布する。
また、多くの園芸品種がある。
本種が代表種で、属名の和名もサツマイモ属という。
園芸的にはイポメア属の名が用いられることが多いが、これは属名を英語風に読んだものである。
本種は別名を甘藷(カンショ)という。
原産地は中央アメリカである。
日本へは中国を経て17世紀末期にまず沖縄へと伝わり、18世紀に南九州へと伝わった。
このため、これらの地域では唐芋(カライモ)と呼ばれる。
薩摩芋(サツマイモ)の名は青木昆陽が薩摩から千葉へ伝えたことに由来しており、主として本州で使われる呼称である。
食用のほか飼料用、でんぷん・アルコール原料などとして商品栽培されている。
栽培品種がいくつかあり、茎が地上を這うものや直立するものがある。
葉は卵状の三角形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根の部分は浅い心形で、長い柄がある。
開花時期は8月から10月くらいである。
短日植物(日照時間が短くなると花が咲く)なので、本州では花はあまり見られない。
葉の脇から長い柄を出し、淡い紅紫色をした花を数個つける。
花径は4センチくらいである。
花冠は筒部が漏斗形で、先は浅く5つに裂けて横に開く。
花の真ん中は濃い色になる。
萼片は5枚である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
根は一部のものが塊根として肥大する。
俳句では「薩摩芋の花」が夏の季語、「薩摩芋」が秋の季語である。
花言葉は「乙女の純情」である。
属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。
種小名の batatas は南アメリカの現地語で「イモ」を意味する。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Ipomoea batatas

★花を見るチャンスはいつかあるのかな
 昼顔に似た花のようだが

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要黐(カナメモチ)

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要黐(カナメモチ)はバラ科カナメモチ属(フォティニア属)の常緑小高木である。
フォティニア属は北アメリカや東アジアなどに40種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をカナメモチ属という。
本種は、太平洋側は伊豆半島から西、日本海側は福井県から西の本州、四国、九州に分布し、山地の尾根筋などに生える。
また、生垣や庭園木として植えられる。
海外では、中国にも分布する。
樹高は5メートルから8メートルくらいである。
葉は長い楕円形で柄があり、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は革質で艶がある。
芽吹いた葉は紅色を帯びている。
ここから赤芽黐(アカメモチ)の別名がある。
落葉前にはまた紅葉する。
開花時期は5月から6月である。
白い小さな花を円錐状にたくさんつける。
花の姿を蕎麦(ソバ)に見立てて蕎麦の木(ソバノキ)の別名もある。
材は堅く、扇の要をつくるのに用いたという。
これが要黐(カナメモチ)の名の由来である。
花の後にできる実はほぼ球形のナシ状果で、秋から冬にかけて赤く熟する。
花言葉は「賑やか」である。
園芸品種のレッドロビン(Red Robin)は本種と大要黐(オオカナメモチ)との交配種で、紅要黐(ベニカナメモチ)とも呼ばれる。
属名の Photinia はギリシャ語の「photeinos(耀く)」からきている。艶のある葉の様子から名づけられた。
種小名の glabra は「無毛の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Photinia glabra

★生垣を染めるがごとく要黐
 春と秋とに色づき燃えて

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鹿子木楓(カラコギカエデ)

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鹿子木楓(カラコギカエデ)はカエデ科カエデ属(アーケル属)の落葉小高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
アーケル属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
日本にもいろは楓(イロハカエデ)などが分布し、属名の和名をカエデ属という。
楓(カエデ)の名は蛙手(カエルデ)から変化したとする説が有力である。
本種は日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、丘陵地や山地に生える。
基本種(Acer ginnala var. ginnala)はシベリアや中国東北部に分布する。
和名の由来は、「鹿子木(かのこぎ)」の転訛したもので、鹿の子状になる樹皮の様子からきている。
樹高は5メートルから8メートルくらいである。
樹皮は灰褐色でなめらかだが、やがて縦に割れ目が入る。
葉は楕円形で、しばしば3つから7つに浅く裂け、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
雌雄同株で、葉の展開した後に花を咲かせる。
花の色は淡い黄緑色である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で翼がある。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の ginnala はシベリアでの現地名からきている。
変種名の aidzuense は「会津産の」という意味である。
写真は11月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Acer ginnala var. aidzuense

★分厚くて先の尖った葉っぱだよ
 なるほどこれも楓の仲間

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