2015年8月アーカイブ

イヌラ・ヘリアンツス・アクアティリス090904a-l.jpg

イヌラ・ヘリアンツス・アクアティリスはキク科オグルマ属(イヌラ属)の多年草である。
イヌラ属はユーラシア大陸やアフリカに90種くらいが分布する。
日本にも小車(オグルマ)などが分布し、属名の和名をオグルマ属という。
本種は中国の固有種である。
南西部(貴州、甘粛、四川、雲南)の標高1200メートルから3000メートルの地域に分布し、田んぼや河岸、山の斜面などに生える。
中国名は「水朝陽旋覆花」という。
「朝陽花」は向日葵(ヒマワリ)をさし、「旋覆花」は小車(オグルマ)をさす。
和名はまだつけられていず、撮影地では向日葵水菊(ヒマワリミズギク)の仮称で表示していた。
しかし、この名称は一般性がないので、ここでは学名で表示することにする。
草丈は20センチから80センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は茎を抱く。
葉は質は柔らかく、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開化時期は6月から10月くらいである。
茎先に花径3センチから4センチの黄色の頭花を1つずつつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
全草に鎮咳、抗炎の薬理作用があるということで、中国では薬用とされる。
属名の Inula はオオグルマ(Inula helenium)の古代ラテン名からきている。
種小名の helianthus-aquatilis は「水生のヒマワリ属」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Inula helianthus-aquatilis

★雲南の地に咲く花がさり気なく
 あるに驚きあれこれ調べ

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葛藤(ツヅラフジ)

ツヅラフジ080803a-l.jpg

葛藤(ツヅラフジ)はツヅラフジ科ツヅラフジ属(シノメニウム属)の蔓性落葉低木である。
シノメニウム属は本種のみの1属1種である。
日本にも分布し、属名の和名をツヅラフジ属という。
日本では本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山地の石灰岩の林の縁などに生える。
海外では、台湾、中国、タイ、ネパール、インドの北部などにも分布する。
和名の由来は藤(フジ)に似た蔓性の植物ということからきている。
別名を大葛藤(オオツヅラフジ)ともいう。
中国名は「風龍」である。
茎や根茎を干したものを生薬で防已(ぼうい)といい、利尿・鎮痛作用がある。
蔓の長さは10メートルに達する。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
切れ込みのないものもあれば、浅く5つから7つに裂けるものもあり、変化が多い。
葉の質は薄く、両面ともに毛は生えない。
葉の柄が5センチから10センチくらいあり長いのが特徴である。
雌雄異株である(同株のこともある)。
開花時期は6月から8月くらいである。
枝先や葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い緑色の小さな花をたくさんつける。
花弁数は6枚、萼片数も6枚である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黒く熟する。
属名の Sinomenium はギリシャ語の「sino(中国の)+menis(半月)」からきている。中国産で果実の核が半月形であることから名づけられた。
種小名の acutum は「鋭い形の」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Sinomenium acutum

★面白味あるではないが葛藤
 姿地味でも人に役立ち

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タマザキツヅラフジ090922a-l.jpg

玉咲き葛藤(タマザキツヅラフジ)はツヅラフジ科ハスノハカズラ属(ステファニア属)の蔓性多年草である。
ステファニア属は東アジアやオーストラリアに45種くらいが分布する。
日本にも蓮の葉葛(ハスノハカズラ)などが分布し、属名の和名をハスノハカズラ属という。
本種は中国の中南部(陝西・浙江・江西・湖南・広東)と台湾に分布し、山地に生える。
中国名は「大還魂」という。
根にセファランチンというアルカロイド成分を含み、薬用とされる。
セファランチンは白血球減少症や円形脱毛症の治療薬とされる。
日本では、昭和時代に薬用として栽培されるようになった。
蔓の長さは数メートルになる。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
雌雄異株である。
開花時期は4月から7月である。
葉の脇から玉のような集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。
花弁は3枚から5枚である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、赤く熟する。
結実時期は6月から9月である。
属名の Stephania はギリシャ語の「stephanos(冠)」からきている。雄花の雄しべが冠のように見えることから名づけられた。
種小名の cephalantha は「頭花の」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Stephania cephalantha

★薬用の草木はどこか地味だけど
 面白いよねそれまたそれで

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藺草(イグサ)

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まま事のござの懐かし藺草かな

藺草(イグサ)はイグサ科イグサ属(ユンクス属)の多年草である。
ユンクス属は世界に200種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をイグサ属という。
本種の原産地はインドだと考えられている。
北海道から沖縄にかけて分布し、平地や山地の湿気のある場所に生える。
また、畳表やござの原料として栽培される。
日本での主な産地は熊本県八代地方で、国内生産量の9割に及ぶ。
海外では、韓国、台湾、中国などでも栽培が行われている。
最近では中国産畳表の輸入量が急増している。
草丈は60センチから100センチくらいである。
地下茎が泥の中を這う。
茎は円筒形である。
葉は退化して葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)となっている。
開花時期は7月から8月である。
茎先に淡い緑色の小花を密につける。
花びら(花被片)は6枚あり、三角形で先が尖る。
別名を藺(イ)ともいう。
また、燈心草(トウシンソウ)とも呼ばれる。
これは、油で明りを採っていた時代に花茎の髄を燈心に用いたことに由来する。
中国名の音読みでもある。
花言葉は「従順」である。
俳句の季語は夏である。
属名の Juncus はラテン語の「jungere(結ぶ)」からきている。
種小名の decipiens は「まぎらわしい」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
3枚目、4枚目は5月に八代平野で撮った。
学名:Juncus decipiens(syn. Juncus effusus var.decipiens)

★この草が畳表になるのかと
 手でつまんでもざらつくばかり
☆ふわふわと小さな花の咲くことに
 自然の不思議あらためて知り

イ060527b-l.jpgイグサ150518a-l.jpgイグサ150518b-l.jpg

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草藺(クサイ)

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草藺(クサイ)はイグサ科イグサ属(ユンクス属)の多年草である。
ユンクス属は世界に200種くらいが分布する。
日本にも藺草(イグサ)などが分布し、属名の和名をイグサ属という。
本種は北海道から沖縄にかけて分布し、山野に普通に生える。
大葉子(オオバコ)とともに、人の踏み跡に生える植物の代表である。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国を始めユーラシア大陸や北アメリカに広く分布する。
草丈は20センチから60センチくらいである。
茎は円筒形で、細いが丈夫である。
根際から数本が群がって立つ。
地下茎は短く、地を這って伸びる。
根際から生える葉は細くて扁平な線形で、縁は上面に巻く。
葉のつけ根の部分は鞘状になって茎を抱く。
鞘の縁には薄い耳状の突起がある。
開花時期は6月から9月くらいである。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い緑色の花をつける。
花被片は6枚で、白い膜状の縁がある。
雄しべは6本である。
雌しべは1本で、花柱の先は3つに裂ける。
属名の Juncus はラテン語の「jungere(結ぶ)」からきている。
種小名の tenuis は「細い、薄い」という意味である。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
学名:Juncus tenuis

★踏まれてもそれは覚悟の上だから
 ダメージ抑えすぐ立ち直るよ

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鬼野老(オニドコロ)

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鬼野老(オニドコロ)はヤマノイモ科ヤマノイモ属(ディオスコレア属)の蔓性多年草である。
ディオスコレア属は世界の温帯や熱帯に600種以上が分布する。
日本にも山芋(ヤマノイモ)などが分布し、属名の和名をヤマノイモ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山野の草地や川岸などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
地下の根茎は太く長く伸びてひげ根を出す。
地上に伸びる茎は右巻きの蔓を出し、木に絡みついて生長する。
蔓の長さは数メートルになる。
葉は円心形から三角状の心形で先は長く尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
長さは5センチから12センチあり大きい。
葉は互い違いに生える(互生)。
山芋(ヤマノイモ)とよく似ているが、こちらは向かい合って生える(対生)。
また、山芋(ヤマノイモ)にはムカゴがつく。
開花時期は7月から8月である。
雌雄異株である。
花径は2ミリくらいで、花の色は黄緑色である。
花被片は6枚、雄しべは6本である。
雄花は花穂が直立し、雌花は細長い花穂が垂れ下ってつく。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け種子が散布される果実)で、3個の翼があり、穂状に並んでつく。
「野老」の名は、ひげ根の多い根茎を老人になぞらえたものである。
「鬼」は近縁種よりも葉が大きいことからきている。
根茎には苦みがあり、有毒である。
生薬名を菟かい(ひかい)といい、魚毒として利用された。
花言葉は「子だくさん」である。
属名の Dioscorea はギリシャの医師で植物学者だった「ディオスコリデス(Pedanius Dioscorides, 40-90AD)」の名からきている。
種小名の tokoro は日本名の「トコロ」からきている。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Dioscorea tokoro

★絡みつき野性の力見せつけて
 鬼野老咲く太陽の下

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コリウス

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コリウスはシソ科コリウス属(コレウス属)の多年草である。
非耐寒性なので園芸的には一年草として扱う
文献によってはコレウス属を旧属名とし、プレクトランツス属として表示するものもある。
ここではYListの表示に沿ってコレウス属として扱う。
標準和名は金襴紫蘇(キランジソ)というが、ほとんど使われることはない。
園芸的にはコリウスの名で流通している。
原産地は熱帯アフリカなどである。
多くの園芸品種が作出されている。
斑入りの葉がカラフルで美しい観葉植物で、花はあまり目立たない。
草丈は20センチから80センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、多彩な色や模様が入る。
開花時期は6月から10月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の小さな花を穂状につける。
花冠は筒状で、先は唇形に裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花言葉は「絶望の恋」である。
属名の Coleus はギリシャ語の「koleos(管)」からきている。雄しべの形状に由来する。
種小名の scutellarioides は「タツナミソウ属(Scutellaria)に似た」という意味である。
写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。
品種名はウインターサンである。
学名:Coleus scutellarioides (syn. Plectranthus scutellarioides)

★鮮やかな模様敷き詰め夏花壇
 出番が来たと輝くコリウス

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エゾノヒメクラマゴケ060701a-l.jpg

蝦夷の姫鞍馬苔(エゾノヒメクラマゴケ)はイワヒバ科イワヒバ属(セラギネラ属)の常緑多年草である。
「苔」という文字が入るが、シダの仲間である。
セラギネラ属は世界に700種くらいが分布する。
日本にも岩檜葉(イワヒバ)などが分布し、属名の和名をイワヒバ属という。
本種は、北海道から本州にかけてと大分県に分布し、高山の岩上や草地などに生える。
絶滅危惧種に指定する県も多い。
海外では、ユーラシア大陸の温帯に広く分布する。
中国名は小卷柏(ショウケンパク)という。
岩檜葉(イワヒバ)の中国名が卷柏(ケンパク)で、こちらは生薬とされる。
主茎と側枝の区別が明瞭でなく、もつれ合ってマット状になる。
長さは5センチから20センチくらいである。
腹葉は卵状で先が丸い。
背葉は斜上してつき、幅の狭い卵形で微かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
胞子嚢葉長く立ち上がり、先に胞子嚢群をつける。
属名の Selaginella はヒカゲノカズラの古名「Selago」の縮小形である。
種小名の helvetica は「スイス(Helvetia)の」という意味である。
写真は7月に仙台市野草園で撮った。
学名:Selaginella helvetica

★シダだけど苔の字似合う小ささに
 自然の広さ肌身で感じ

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檜葉苔(ヒバゴケ)

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檜葉苔(ヒバゴケ)はイワヒバ科イワヒバ属(セラギネラ属)の多年草である。
セラギネラ属は世界に700種くらいが分布する。
日本にも岩檜葉(イワヒバ)などが分布し、属名の和名をイワヒバ属という。
本種は、日本では小笠原諸島のみに分布する。
海外では、台湾、フィリピンにも分布する。
山地の林の中や林の縁、樹木の幹などに生えるシダ植物である。
別名を無人鞍馬苔(ムニンクラマゴケ)ともいう。
茎は地上を匍匐して伸び、疎らに枝分かれをする。
ところどころに長い楕円形をした小さな葉(側枝)を密につける。
和名の由来は、側枝の形状が檜(ヒノキ)に似ていること、「苔」のように見えることからきている。
属名の Selaginella はヒカゲノカズラの古名「Selago」の縮小形である。
種小名の boninensis は「無人島の(小笠原の)」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Selaginella boninensis

★その違いどこにあるやら分からぬが
 独自の進化ここにも一つ

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ホップ

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ホップはクワ科カラハナソウ属(フムルス属)の蔓性多年草である。
分類体系によっては(APGIII)アサ科とされる。
フムルス属は世界に2種と1変種が分布する小さな属である。
日本にも唐花草(カラハナソウ)などが分布し、属名の和名をカラハナソウ属という。
本種の原産地はカフカス地方や西アジアだと考えられている。
ビールの原料となる植物である。
別名を西洋唐花草(セイヨウカラハナソウ)という。
冷涼な気候を好むので、日本では北海道や東北地方、山梨県、長野県などで栽培されている。
蔓は右巻きで、10メートルくらいに伸びる。
葉は手のひら状に3つから5つに裂け、向かい合って生える(対生)。
雌雄異株である。
結実すると芳香が失われるため、ビール醸造用に栽培をされるのは雌株だけである。
開花時期は6月から7月である。
まず毛花と呼ばれる花がつき、毛花が枯れた後に毬花と呼ばれる未受精のまつかさに似た花がつく。
この毬花がホップである。
収穫期は8月から9月である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
古代から薬用植物としても利用されてきた。
利尿、鎮静などの薬効がある。
花言葉は「希望」である。
属名の Humulus はラテン語の「humus(土)」からきている。
種小名と変種名の lupulus は狼の縮小形で「小さな狼」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Humulus lupulus var. lupulus

★地味だけど何やら威厳ありそうに
 ホップの花は悠々自適

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夏菩提樹(ナツボダイジュ)

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夏菩提樹(ナツボダイジュ)はシナノキ科シナノキ属(ティリア属)の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)アオイ科とされる。
ティリア属は北半球に30種くらいが分布する。
日本にも科の木(シナノキ)などが分布し、属名の和名をシナノキ属という。
本種の原産地はヨーロッパである。
英名はラージリーフ・リンデン(large-leaf linden)という。
ヨーロッパでは、街路樹や公園木としてよく植えられている。
近縁種にスモールリーフ・リンデン(small-leaf linden)があり、和名を冬菩提樹(フユボダイジュ)という。
また、両者の交雑種のコモン・リンデン(common linden)があり、和名を西洋科の木(セイヨウシナノキ)という。
樹高は15メートルから25メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、香りのよい黄白色の小さな花をたくさんつける。
花被片は5枚、萼片も5枚である。
雄しべはたくさんある。
花の柄には淡い緑色の苞(葉の変形したもの)が1枚つく。
花の後にできる実は直径1センチに満たない小さな球形の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、色はクリーム色である。
秋には黄葉をする。
シューベルトの「菩提樹」で歌われるリンデンバウムは本種のことである。
花言葉は「夫婦愛」である。
属名の Tilia はラテン語の「ptilon(翼)」からきている。花の柄に苞が翼のようについていることから名づけられた。
種小名の platyphyllos は「広い葉の」という意味である。
花の写真は6月に小石川植物園で撮った。
実の写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Tilia platyphyllos

★かの調べ口ずさみ見るリンデンの
 花は仄かに香りを放ち

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