2015年6月アーカイブ

科の木(シナノキ)

シナノキ080622b-l.jpg

科の木(シナノキ)はシナノキ科シナノキ属(ティリア属)の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)アオイ科とされる。
ティリア属は北半球に30種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をシナノキ属という。
漢字では「級の木」とも書く。
和名の由来は、結ぶを意味するアイヌの言葉からきており、熊の彫り物などに利用されている。
また、信濃(科野)の語源ともなっている。
北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、中国にも分布する。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
葉は円心形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
近縁種の大葉菩提樹(オオバボダイジュ)と似るが、本種は葉の裏面に毛が生えない。
開花時期は6月から8月くらいである。
葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄白色の小さな花をたくさんつける。
花被片は5枚、萼片も5枚である。
花の柄についている苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)には柄がある。
花には強い香りがあり、ハチミツのもととなる。
花の後にできる実は球形の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、秋に灰褐色に熟する。
また、葉は秋には黄葉をする。
材は建築材、器具材、家具材などとされる。
花言葉は「夫婦愛」である。
属名の Tilia はギリシャ語の「ptilon(翼)」からきている。花の柄に苞が翼のようについていることから名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
花の写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Tilia japonica

★一面に漂う香りに驚いて
 見上げてみればいま花盛り

シナノキ080727a-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ミヤマニガイチゴ070616b-l.jpg

深山苦苺(ミヤマニガイチゴ)はバラ科キイチゴ属(ルブス属)の落葉低木である。
ルブス属は北半球を中心に数10種から数100種が分布する。
その数は研究者によって異なる。
また、多くの栽培品種がある。
木苺(キイチゴ)は総称で、属名の和名もそこからきている。
日本固有種である。
本州と四国に分布し、山地や亜高山の林の縁などに生える。
樹高は1メートルくらいである。
枝には毛は生えておらず、小さな棘が疎らにある。
葉は卵形で3つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
裂片の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)があり、先は尖る。
真ん中の裂片が大きい。
近縁種の苦苺(ニガイチゴ)は葉の裂け方が浅い。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇から柄を伸ばし、花径20ミリから25ミリくらいの白い5弁花を1輪から3輪つける。
花の後にできる実はキイチゴ状果(集合核果)で、赤く熟して食べられる。
中にある核に苦味があり、深い山に生えるというのが名の由来である。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の subcrataegifolius は「ややサンザシ属(Crataegus)に似た葉の」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Rubus subcrataegifolius

★奥山の林の縁にそっと咲く
 素朴な姿味わい深く

ミヤマニガイチゴ070616a-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ヒメヒマラヤニンドウ090904a-l.jpg

姫ヒマラヤ忍冬(ヒメヒマラヤニンドウ)はスイカズラ科レスケステリア属の常緑低木である。
レスケステリア属は中国南西部からヒマラヤにかけて6種くらいが分布する。
本種の原産地は中国の四川省、貴州省、雲南省、チベットの東部、ヒマラヤ、ミャンマーなどで、標高1600メートルから3500メートルの草地や山の斜面、林の中などに生える。
中国名は狹萼鬼吹簫(きょうがくきすいしょう)という。
分布する地域は基本種のレイケステリア・フォルモサと重なる。
基本種は英名をヒマラヤン・ハニーサックル(Himalayan honysuckle)という。
ハニーサックルはヨーロッパなどに分布し和名を匂い忍冬(ニオイニンドウ)という。
樹高は1メートルから2メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6月から6月である。
花冠は漏斗状で先が5つに裂け、数輪ずつ花をつける。
花序には傘のような苞がつく。
花の色は白く、咲き進むと紅色を帯びる。
花には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、紅紫色から黒に熟する。
中国では全株が薬用とされる。
属名の Leycesteria の由来はまだ調べられていない。
種小名の formosa は「美しい」という意味である。
変種名の stenosepala は「幅の狭い萼片の」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Leycesteria formosa var. stenosepala

★日本ではあまり知られぬ木の花も
 ここではあれこれ観察できて

ヒメヒマラヤニンドウ090904b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ツクシアブラガヤ100515a-l.jpg

筑紫油萱(ツクシアブラガヤ)はカヤツリグサ科ホタルイ属(スキルプス属)の多年草である。
スキルプス属は世界に120種くらいが分布する。
日本にも蛍藺(ホタルイ)などが分布し、属名の和名をホタルイ属という。
本種は日本固有種である。
九州の熊本県、鹿児島県に分布し、丘陵地や山地の渓流沿いなどに稀に生える。
環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
基本種のスキルプス・ロストホルニーは中国の四川省、雲南省などに分布する。
草丈は60センチから100センチくらいである。
茎の断面は角のはっきりしない三角形である。
根際から生える葉は幅が6ミリから8ミリくらいの線形である。
開花時期は5月から6月である。
花序は褐色の小穂が2つから5つずつ集まる。
秋に赤褐色に熟し、小さなそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)をつける。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の rosthornii はオーストリアの外交官で植物採集家だった「ロストホルン(Arthur von Rosthorn, 1862-1945)さんの」という意味である。
変種名の kiushuensis は「九州の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Scirpus rosthornii var. kiushuensis

★とりあえず撮っておこうか油萱
 違いを知るは後に譲って

ツクシアブラガヤ100515b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



大葉月橘(オオバゲッキツ)

カレーリーフ080622a-l.jpg

大葉月橘(オオバゲッキツ)はミカン科ゲッキツ属(ムラヤ属)の常緑低木である。
ムラヤ属はアジアや南太平洋、オーストラリアなどに12種くらいが分布する。
日本でも奄美大島以南に月橘(ゲッキツ)が分布し、属名の和名はゲッキツ属という。
本種の原産地はインドやスリランカである。
別名をカレーの木(カレーノキ)という。
葉はカレーリーフ(curry leaf)といい、東南アジアの各地で調味料や香料として商品栽培されている。
樹高は3メートルから5メートルである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の数は11枚から21枚である。
小葉の形は変化に富み、円形から披針形(笹の葉のような形)まである。
葉の縁に細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から10月くらいである。
枝先や葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな白い5弁花をつける。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。
実は有毒なので注意が必要である。
属名の Murraya はスェーデンの植物学者「マレー(Johan Andreas Murray, 1740-1791)さん」の名からきている。
種小名の koenigii はドイツ人の植物学者「ケーニヒ(Johann Gerhard Koenig, 1728-1785)さんの」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
2枚目は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
3枚目は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Murraya koenigii

★めずらしいカレーリーフに鼻寄せて
 確かめてみる異国の香り

カレーリーフ061124a-l.jpgオオバゲッキン080921a-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル




カリカルパ・カタヤナ

カリカルパ・カタヤナ080607a-l.jpg

カリカルパ・カタヤナはクマツヅラ科ムラサキシキブ属(カリカルパ属)の落葉低木である。
分類体系によっては(APGIII)シソ科とされる。
カリカルパ属は世界に130種以上が分布する。
日本にも紫式部(ムラサキシキブ)などが分布し、属名の和名はムラサキシキブ属という。
本種は中国の南部や南西部などに(安徽、福建、広東、広西、河南、湖北、江蘇、江西、雲南、浙江)分布し、標高1200メートルまでの林の中や山の斜面などに生える。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の色は淡い緑色で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紫色の小さな花をたくさんつける。
花冠は筒状で先が4つに裂けて平らに開く。
雄しべは4本、雌しべは1本で、花冠から飛び出る。
結実期は8月から9月である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、きれいな紅紫色に熟する。
紫式部(ムラサキシキブ)と似ているがやや大形である。
属名の Callicarpa はギリシャ語の「callos(美しい)+carpos(果実)」からきている。実が美しく熟すからことから名づけられたものである。
種小名の cathayana は「支那(中国)の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Callicarpa cathayana

★清らかに花を開けば愛らしく
 紫式部の姿そのまま

カリカルパ・カタヤナ080607b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



蟹釣り草(カニツリグサ)

カニツリグサ090614a-l.jpg

蟹釣り草(カニツリグサ)はイネ科カニツリグサ属(トリセツム属)の多年草である。
トリセツム属は世界に75種くらい分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をカニツリグサ属という。
本種は北海道から九州(沖縄を除く)にかけて分布し、道ばたなどに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
草丈は40センチから70センチくらいである。
葉は長さ10センチから20センチの線形で、茎の下部に多くつく。
開花時期は5月から6月である。
花穂は細い円錐状で先が垂れ、たくさんの小穂をつける。
小穂につく小さな花は緑紫色から黄褐色に熟する。
花穂には毛が多く、柔らかそうに見える。
和名の由来は、この花穂で沢蟹釣りをすることからきている。
属名の Trisetum はラテン語の「tri(3)+seta(剛毛)」からきている。外果穎の様子から名づけられた。
種小名の bifidum は「2つに中裂した」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Trisetum bifidum

★名の由来聞けば昔の光景が
 瞼に浮かぶきらめく流れ

カニツリグサ090614b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ニシノホンモンジスゲ070603a-l.jpg

西の本門寺菅(ニシノホンモンジスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属(カレクス属)の多年草である。
カレクス属は世界におよそ2000種くらいが広く分布する。
日本にも寒萱(カンスゲ)など200を超える種や変種があり、属名の和名をスゲ属という。
本種は日本固有種で、西日本に多い。
本州の東北地方の西部から中国地方にかけてと四国に分布し、山地の林の中や道ばたに生える。
草丈は30センチから50センチくらいである。
茎は直立し、断面は三角形である。
匍匐はせず、大きな株をつくる。
葉は線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から7月である。
花穂の色は緑褐色である。
和名の由来は、本門寺菅(ホンモンジスゲ)に似ていて西日本に多く分布することからきている。
本門寺菅(ホンモンジスゲ)の名は、日本人の最初に採集した場所が池上本門寺だったことからきている。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名と変種名の stenostachys は「幅の狭い翼の」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Carex stenostachys var. stenostachys

★名を聞いて由来いかにと紐解けど
 やっと漢字にたどり着くまで

ニシノホンモンジスゲ070603b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



唐大黄(カラダイオウ)

マルバダイオウ080504a-l.jpg

唐大黄(カラダイオウ)はタデ科カラダイオウ属(レウム属)の多年草である。
レウム属は世界に60種くらいが分布する。
本種が代表種で、属名の和名はカラダイオウ属という。
英名はルバーブ(rhubarb)という。
ヨーロッパではギリシア、ローマ時代から作物として栽培され、ジャムや煮物に利用されてきた。
いくつかの栽培品種も生まれている。
本種の原産地はシベリアの南部である。
日本へは明治時代に渡来した。
長野県などでジャム加工用に栽培されるが、あまり普及していない。
別名を食用大黄(ショクヨウダイオウ)、丸葉大黄(マルバダイオウ)ともいう。
草丈は50センチから200センチくらいである。
茎はよく枝分かれをする。
根際から生える葉は心形で長い柄があり、放射状に広がる。
葉の色は濃い緑色で毛は生えず、葉脈がはっきりしている。
開花時期は4月から6月である。
茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、黄白色をした花をたくさんつける。
花には花弁はなく、萼が花弁状になって5つに裂ける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎は生薬の大黄(だいおう)の代用として、緩下・健胃薬とされる。
花言葉は「迅速」である。
属名の Rheum はロシアの「ラー川(Rha, ボルガ川の古名)」からきている。
種小名の rhabarbarum は「異国のラー川の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Rheum rhabarbarum(YListでは Rheum rhabarbatum)

★野菜かと首をかしげつしげしげと
 観察をする食用大黄

マルバダイオウ080504b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ベラドンナ

ベラドンナ050625a-l.jpg

ベラドンナはナス科ベラドンナ属(アトロパ属)の多年草である。
アトロパ属はヨーロッパからヒマラヤにかけて4種が分布する。
本種が代表種で和名をベラドンナと言い、属名の和名もベラドンナ属という。
狼茄子(オオカミナスビ)、大走野老(オオハシリドコロ)、西洋走野老(セイヨウハシリドコロ)などの和風の別名がある。
原産地は西ヨーロッパである。
現在では、北アフリカ、西ヨーロッパ、北アメリカなどに帰化している。
また、世界各地で医療用原料として栽培されている。
幻覚、記憶障害、身体障害などをもたらす有毒植物であるが、同時に薬用植物でもある。
根を生薬でベラドンナ根(ベラドンナコン)と言い、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
ベラドンナに含まれるアトロピンは、サリンの解毒薬として有名になった。
草丈は50センチくらいだが、放置すれば数メートルになる。
茎は紫色を帯び、上部には毛がたくさん生える。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に紫褐色ないし緑色の釣鐘形をした花をつける。
花冠は先が5つに浅く裂ける。
花の後にできる実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒紫色に熟する。
猛毒なので口にすると危険である。
花言葉は「沈黙」である。
属名の Atropa はギリシャ神話に登場する女神「アトロポス(Atropos)」の名からきている。
種小名の belladonna は「美しい女性」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Atropa belladonna

★妖しげな紫の花美しく
 狼茄子手招くように

ベラドンナ050625b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



大小真弓(オオコマユミ)

オオコマユミ070430a-l.jpg

大小真弓(オオコマユミ)はニシキギ科ニシシギ属(エウオニムス属)の落葉低木である。
エウオニムス属は世界の温帯地方や熱帯地方に220種くらい分布する。
日本にも錦木(ニシキギ)などが分布し、属名の和名をニシシギ属という。
本種は小真弓(コマユミ)の近縁種で、葉が大きく厚いのが特徴である。
北海道から本州にかけて分布し、低山や山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、済州島にも分布する。
樹高は2メートルから3メートルである。
枝にはコルク質の翼(よく)がない。
翼があるものは錦木(ニシキギ)として区別する。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には鋭く細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い緑色の小さな花を数個ずつつける。
花径は7ミリ前後で、花弁は4枚である。
萼片は4枚、雄しべは4本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
熟すと縦に裂けて開き、朱色の仮種皮に包まれた種子をぶら下げる。
属名の Euonymus はギリシャ語の「eu(良)+onoma(名)」からきている。評判のいいといった意味合いである。
種小名の alatus は「翼のある」という意味である。
変種名の rotundatus は「円形の」という意味である。
写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Euonymus alatus var. rotundatus

★また一つ難しい樹が現れた
 存在だけは知っておこうか

オオコマユミ070430b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



ヒメマイヅルソウ070429a-l.jpg

姫舞鶴草(ヒメマイヅルソウ)はユリ科マイズルソウ属(マイアンテムム属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。
マイアンテムム属は世界に40種くらいが分布する。
ただし、これはAPGIIIでマイアンテムム属に含められたスミラキナ属(ユキザサ属:Smilacina)を含めた数である。
日本にも舞鶴草(マイヅルソウ)などが分布し、属名の和名をマイズルソウ属という。
本種は北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリン、カムチャツカ、シベリア、北アメリカなどにも広く分布する。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉の形は細長い ハート形で、普通は2枚が互い違いに生える(互生)。
近縁種の舞鶴草(マイヅルソウ)に比べると葉が細長い。
また、葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある点や、葉の裏面に毛が生える点も異なる。
開花時期は5月から7月である。
茎先に疎らな総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな白い花をつける。
花被片は4枚である。
雄しべは4本、雌しべは1本である。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋には赤く熟する。
「舞鶴草」の名の由来は2枚の葉の葉脈の湾曲する様子を鶴が羽を広げて舞う様子に見立てたもので、小形ということで「姫」を冠したものである。
ただし、必ずしも小形とは限らないようである。
属名の Maianthemum はギリシャ語の「majos(5月)+anthemon(花)」からきている。
種小名の bifolium は「2枚の葉の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園の野草展で撮った。
学名:Maianthemum bifolium

★小さくも鶴舞う様に見立てられ
 名に負けまいと凛として咲き

ヒメマイヅルソウ070429b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



レプトスペルムム・ポリガリフォリウム080427a-l.jpg

レプトスペルムム・ポリガリフォリウムはフトモモ科ネズモドキ属(レプトスペルムム属)の常緑低木である。
レプトスペルムム属はオーストラリアを中心に86種が分布する。
同属のレプトスペルムム・アンビギウム(Leptospermum ambiguum)に杜松擬き(ネズモドキ)の和名があり、属名の和名もネズモドキ属という。
また、ニュージーランドの国花でもある御柳梅(ギョリュウバイ)が日本ではよく知られている。
本種は異名をレプトスペルムム・フラベスケンスという。
原産地はオーストラリアの東部である。
樹高は1メートルから5メートルくらいである。
葉は先の尖った線形で、互い違いに生える(互生)。
葉はレモンに似たよい香りがする。
開花時期は5月から6月くらいである。
花径は1センチくらいの白い5弁花を鈴なりにつける。
雄しべは5本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Leptospermum はギリシャ語の「leptos(細長い)+spermum(種子)」からきている。
種小名の polygalifolium は「(ヒメハギ科の)ヒメハギ属(Polygala)に似た葉の」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Leptospermum polygalifolium(syn. Leptospermum flavescens)

★どことなく御柳梅に似てるかな
 気分最高レモンの香り

レプトスペルムム・ポリガリフォリウム080427b-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



弘法芝(コウボウシバ)

コウボウシバ070602b-l.jpg

弘法芝(コウボウシバ)はカヤツリグサ科スゲ属(カレクス属)の多年草である。
カレクス属は世界におよそ2000種くらいが広く分布する。
日本にも寒萱(カンスゲ)など200を超える種や変種があり、属名の和名をスゲ属という。
本種は北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、台湾、中国から東南アジア、オーストラリア、南アメリカにかけて広く分布する。
草丈は10センチから20センチくらいである。
地下茎は太くて長く、砂の中を這って広がる。
根際から生える葉は線形で硬く、白っぽい緑色である。
開花時期は4月から7月である。
茎先に茶褐色の雄小穂、葉の脇に緑色の雌小穂をつける。
和名の由来は、弘法麦(コウボウムギ)に似て小形であるところからきている。
弘法麦(コウボウムギ)は雌雄異株である。
「弘法」は弘法大師のことである。
土の中の根を筆にしたといわれ、それを達筆な弘法大師になぞらえたという。
「芝」の名はつくがイネ科シバ属の植物ではない。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の pumila は「小人のような」という意味である。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Carex pumila

★根は太く砂にもぐって這い進む
 弘法芝は砂浜の草

コウボウシバ070602a-l.jpg

COPYRIGHT © 2015 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED

植物図鑑

花図鑑

味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



このアーカイブについて

このページには、2015年6月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2015年5月です。

次のアーカイブは2015年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.2.7