2015年5月アーカイブ

藪人参(ヤブニンジン)

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藪人参(ヤブニンジン)はセリ科ヤブニンジン属(オスモルヒザ属)の多年草である。
オスモルヒザ属はアジアと北アメリカに10種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をヤブニンジン属という。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、サハリン、シベリア、ウスリー、アムール、インド、カフカスなどに広く分布する。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は2回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉は三つ葉のことで、もう1回枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつける。
小葉の形は卵形である。
葉の質は薄くて軟らかく、両面に毛が生える。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は白っぽい。
開花時期は4月から6月である。
枝先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、花径1ミリから2ミリの小さな白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、内側に曲がる。
花の後にできる実は棍棒のような形の分果(複数の子房からできた果実)で、先に棘状の突起がある。
和名の由来は、葉が人参(ニンジン)に似て藪に生えることからきている。
根茎は生薬で藁本(こうほん)といい、鎮痛、鎮痙などの薬効がある。
花言葉は「喜び」である。
属名の Osmorhiza はギリシャ語の「osme(香り)+rhiza(根)」からきている。
種小名の aristata は「芒(のぎ)のある」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Osmorhiza aristata

★花びらの数も少なく小さいが
 今が花どき藪人参は

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鈴蘭の木(スズランノキ)

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鈴蘭の木(スズランノキ)はツツジ科ゼノビア属の落葉低木である。
ゼノビア属は1属1種である。
表記の名は流通名である。
ただし、この名称はつくば植物園でも使用しているので、和名と言っていいのかもしれない。
属名のゼノビアの名でも流通している。
原産地は北アメリカの東南部で、バージニア州からサウスカロライナ州にかけて分布する。
英名はハニーカップ (honeycup) という。
日本では庭植えや鉢植えにして栽培されている。
樹高は100センチから150センチくらいである。
若い枝は灰白色を帯びる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から6月である。
花径1センチくらいの小さな白い花を枝先にまとまってつける。
花冠は鐘形で、先が浅く5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
秋の紅葉が美しいことでも知られ、錦木(ニシキギ)いろは楓(イロハカエデ)とともに世界3大紅葉樹の1つとされている。
花言葉は「恋わずらい」である。
属名の Zenobia は古代都市国家パルミラの女王ゼノビア (Zenobia Septimia, 240-274) の名からきている。
種小名の pulverulenta は「粉っぽい」という意味である。
写真は6月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
紅葉は11月につくば植物園で撮った。
学名:Zenobia pulverulenta

★ぶら下がる花の姿が鈴蘭を
 髣髴とさせ人気を呼んで

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チリダイコンソウ060615a-l.jpg

チリ大根草(チリダイコンソウ)はバラ科ダイコンソウ属(ゲウム属)の多年草である。
ゲウム属は世界の温帯や亜寒帯に50種くらいが分布する。
また、様々な園芸品種も作出されている。
日本にも大根草(ダイコンソウ)などが分布し、属名の和名はダイコンソウ属という。
本種はチリが原産地で、中央部のチロエ島に分布する。
和名の由来は、チリ産で根際から生える葉が大根(ダイコン)に似ていることからきている。
また、園芸品種も多く、花大根草(ハナダイコンソウ)の別名がある。
学名のゲウム・キロエンセで表示するものもある。
草丈は40センチから60センチくらいである。
茎は直立をし、上部でよく枝分かれをする。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
頂小葉が大形である。
茎につく葉は卵形で浅く裂ける。
茎と葉には粗い毛が生える。
開花時期は4月から6月である。
花径は5センチくらいあり大きい。
花の色は黄色、オレンジ色、朱色などのものがある。
花弁は5枚で、花弁の形は円形である。
萼片も5枚である。
萼片の間には5枚の副萼片がある。
雄しべと雌しべはたくさんある。
花の後にできる実は球形の集合果である。
花言葉は「前途有望」である。
属名の Geum はラテン語の「geuo(美味)」からきている。
種小名の chiloense は「(チリの)チロエ島の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Geum chiloense(syn. Geum quellyon)

★大形の花が鮮やか仲間とは
 違うムードを醸し出し咲く

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プラティテカ・ガリオイデス

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プラティテカ・ガリオイデスはホルトノキ科プラティテカ属の常緑小低木である。
プラティテカ属はオーストラリアに数種が分布する。
かつてはトレマンドラ科に分類されていた。
本種の原産地はオーストラリアの南西部である。
日本へ渡来した時期は不明である。
流通名をブルーコメット(Blue Comet)という。
樹高は50センチから80センチくらいである。
葉は細い線形で、8枚ずつ輪生する。
開花時期は4月から6月である。
葉の脇に濃い青紫色の花を下向きにつける。
花径は15ミリから20ミリくらいである。
花弁数は5枚で横に開く。
萼片数も5枚で星形になる。
萼の色は紅紫色である。
属名の Platytheca はギリシャ語の「platys(広い)+theca(ケース、葯室)」からきている。
種小名の galioides は「(アカネ科の)ヤエムグラ属(Galium)に似た」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Platytheca galioides

★葉を見ればエリカのような姿だよ
 ブルーコメットは豪州育ち

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バイカカラマツソウ150509a-l.jpg

梅花落葉松草(バイカカラマツソウ)はキンポウゲ科バイカカラマツソウ属(アネモネラ属)の多年草である。
アネモネラ属は1属1種である。
文献によってはカラマツソウ属(Thalictrum)やイチリンソウ属(Anemone)とするものもある。
和名についても、梅花落葉松(バイカカラマツ)とするもある。
ただし、YListには本種についての記載がない。
英名はルーアネモネ(rue anemone)という。
原産地は北アメリカで、北東部の山地の林の中に生える。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
ロックガーデンや鉢植えで栽培されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
茎は針金のように細い。
葉は2-3回3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
小葉の形は楕円形で、先が浅く切れ込む。
開花時期は4月から5月である。
花径は2センチから3センチで、一重咲きである。
花弁はなく、5枚から10枚の萼片が花びらのように見える。
花の色は白や淡い紫色である。
園芸品種には八重咲きや千重咲きのものがあり、花の色も多彩である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、花が梅(ウメ)に少し似ており、葉が落葉松草(カラマツソウ)に似ていることからきている。
花言葉は「薄れゆく愛」である。
属名の Anemonella はギリシャ語の「anemos(風)」からきており、「Anemone(イチリンソウ属)」の縮小形である。
種小名の thalictroides は「カラマツソウ属(Thalictrum)に似た」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
撮影地ではルーアネモネとして表示している。
学名:Anemonella thalictroides(syn. Thalictrum thalictroides)

★渡り来て日本の色に染まりたる
 梅花落葉松ゆかしき風情

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花菅(ハナスゲ)

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花菅(ハナスゲ)はユリ科ハナスゲ属(アネマルヘナ属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)キジカクシ科とされる。
アネマルヘナ属は1属1種である。
本種に花菅(ハナスゲ)の和名があり、属名の和名もハナスゲ属という。
原産地は、朝鮮半島、中国の東北部や華北地方、モンゴルなどである。
日本へは江戸時代の中期(享保年間)に薬用として渡来した。
生薬名を知母(ちも)といい、消炎、解熱、鎮静、利尿などの薬効がある。
草丈は50センチから100センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
葉の表面は淡い緑白色で艶がない。
裏面は緑色で艶がある。
開花時期は5月から6月である。
茎先に緑色ないし淡い紫色をした筒状の花をたくさんつける。
花は一日花で夜間に開花する。
花の後にできる実は長い卵形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、中に翼のある黒い種子がある。
和名の由来は、葉が「菅」に似ていて花がそれより美しいというところからきている。
属名の Anemarrhena はギリシャ語の「anemos(風)+arrhen(男性、強い)」からきている。風に強いという意味かと推測される。
種小名の asphodeloides は「ツルボラン属(Asphodelus)に似た」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anemarrhena asphodeloides

★花菅は菅の仲間と違うのか
 名づけ方にはいろいろあるね

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ハナヒョウタンボク080504a-l.jpg

花瓢箪木(ハナヒョウタンボク)はスイカズラ科スイカズラ属(ロニケラ属)の落葉低木である。
ロニケラ属は北半球に180種くらいが分布する。
属名の読み方は英語風にロニセラとするものもある。
日本にも吸葛(スイカズラ)など20種くらいが分布し、属名の和名をスイカズラ属という。
本種は本州の岩手県、長野県に分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部、ロシアの極東部、モンゴルなどにも分布している。
氷河期の遺存植物である。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は3メートルから4メートルくらいである。
葉は長い楕円形で先が尖り、互い違いに生える。
開花時期は5月から6月である。
枝先の葉の脇に白い花を2つずつつける。
花の色はやがて黄色に変わる。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、8月から9月にかけて赤く熟する。
実も2つずつ並んでつく。
柄が短いので、枝に直接ついているように見える。
「瓢箪木」の名の由来は、花も実も瓢箪のように2つずつ並ぶということからきている。
「花」がつくのは葉や枝が近縁種の金銀木(キンギンボク)よりも毛深くないことからきている。
有毒植物で、誤食をすると嘔吐、下痢、麻痺などの症状が現れる危険がある。
属名の Lonicera はドイツ人の植物学者「ロニツァー(Adam Lonitzer, 1528-1586)さん」の名からきている。
種小名の maackii はロシア人の植物学者「マーック(Richard Karlovich Maack, 1825-1886)さんの」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
軽井沢町では準町花に指定している。
学名:Lonicera maackii

★二つずつくっつくように花も実も
 とても仲良し花瓢箪木は

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ナンキンナナカマド070504a-l.jpg

南京七竈(ナンキンナナカマド)はバラ科ナナカマド属(ソルブス属)の落葉低木である。
ソルブス属は北半球の温帯から亜寒帯を中心に100種から200種が分布する。
日本にも七竈(ナナカマド)などが分布し、属名の和名をナナカマド属という。
本種は日本固有種である。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地の林の縁などに生える。
「南京」の名がつくが外来種ではない。
植物の命名法で「南京」には小さいとか愛らしいという意味がこめられている。
別名を小葉の七竈(コバノナナカマド)ともいう。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
幹は細く、樹皮の色は暗い灰色である。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形で、7枚から9枚で1枚の葉が構成される。
小葉の先は丸く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)のあるものとないものがある。
開花時期は5月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、淡い黄緑色を帯びた白い花をたくさんつける。
花径は1センチくらいで、花弁は5枚である。
花序のつけ根の部分に扇形の大きな托葉がある。
花の後にできる実は長さ1センチくらいの楕円形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で、秋に赤く熟する。
花言葉は「秘めた情熱」である。
属名の Sorbus はこの属の植物の古いラテン名からきている。
種小名の gracilis は「細長い」という意味である。
花の写真は5月に小石川植物園で撮った。
実の写真は10月に小石川植物園で撮った。
学名:Sorbus gracilis

★少しだけ違っているね花の色
 暖地にも咲く七竈のあり

ナンキンナナカマド070504b-l.jpgナンキンナナカマド081004a-l.jpg

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ヤクシマヤマツツジ090502a-l.jpg

屋久島山躑躅(ヤクシマヤマツツジ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種は屋久島の固有種である。
低山に分布し、急傾斜地に生える。
形状は慶良間躑躅(ケラマツツジ)に近い。
いずれも山躑躅(ヤマツツジ)に比べて葉が大きく長く、雄しべの数が7本から10本という違いがある。
慶良間躑躅(ケラマツツジ)との区別点は、葉に艶がなく花がより小さいことだという。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1メートルから3メートルである。
葉は長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月である。
花の色は紅紫色である。
花冠は漏斗状で、先が5つに裂ける。
上部の裂片の内側には色の濃い斑が入る。
雄しべは7本から10本で、淡い紅紫色をしている。
萼片や雄しべの花糸には短い軟毛が生える。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の yakuinsulare は「屋久島に生える」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron yakuinsulare

★見つけられ忘れ去られた時もある
 数を減らしてまた目に留まり

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蝦夷五加木(エゾウコギ)

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蝦夷五加木(エゾウコギ)はウコギ科ウコギ属(エレウテロコックス属)の落葉低木である。
エレウテロコックス属は東アジア、極東ロシア、東南アジアなどに38種が分布する。
日本にも本種など10数種が分布し、属名の和名をウコギ属という。
本種は北方領土を含む北海道の東部に分布し、山地の林の中や沢沿いに生える。
海外では、中国の北東部やロシアのアムール州、サハリン州などにも分布する。
樹高は1メートルから2メートルである。
幹に刺がある。
若い幹には細くて鋭い刺が密生する。
葉は手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁には細かくて不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面には刺や毛が生える。
開花時期は5月である。
枝先に半球状の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、淡い黄白色の小さな花をたくさんつける。
花径は4ミリから6ミリくらいである。
花弁は5枚である。
花の後にできる実は楕円状の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと黒紫色になる。
根や樹皮を乾かしたものを生薬で刺五加(しごか)といい、強壮薬とされる。
特に最近はスポーツ生理に対する応用が盛んに試みられている。
和名の由来は、中国名の「五加」の音読みに「木」を加えたもので、北海道に分布することからきている。
属名の Eleutherococcus はギリシャ語の「eleutheros(自由)+kokkos(種子)」からきている。
種小名の senticosus は「棘の密生した」という意味である。
写真は5月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Eleutherococcus senticosus(syn. Acanthopanax senticosus)

★薬効を知らず和人の蹴散らした
 蝦夷五加の花阿寒湖に咲く

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白満天星 (シロドウダン)

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白満天星 (シロドウダン)はツツジ科ドウダンツツジ属(エンキアンツス属)の落葉低木である。
エンキアンツス属はアジアに10数種が分布する。
日本にも満天星躑躅 (ドウダンツツジ)などが分布し、属名の和名をドウダンツツジ属という。
本種は日本固有種である。
本州の関東地方から四国、九州にかけて分布し、山地の岩の上などに生える。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
樹皮は淡い褐色で滑らかである。
葉は楕円形で、枝先に輪生状に集まって互い違いに生える(互生)。
葉の先は鈍く尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月である。
枝先に壷形の花を数輪下垂して咲かせる。
花の色は白いが、緑白色のものや紅色が交じるものもある。
花の長さは7、8ミリで、花冠の先は浅く5つに裂け、更に不揃いに細かく裂ける。
雄しべは10本である。
雌しべは花冠から少し突き出る。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
秋には紅葉をする。
近縁種に紅満天星 (ベニドウダン)がある。
属名の Enkianthus はギリシャ語の「enkyos(妊娠する)+anthos(花)」からきている。膨らんだ花の形からつけられた名である。
種小名と品種名の cernuus は「前屈みの」という意味である。
写真は5月に長崎県の雲仙地獄で撮った。
撮影地のものは国の天然記念物に指定されている。
学名:Enkianthus cernuus f. cernuus

★不規則に裂けた花びら繊細で
 一味違う味わい見せて

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ヤクシマミツバツツジ080511b-l.jpg

屋久島三葉躑躅(ヤクシマミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種は鹿児島県の屋久島の固有種である。
標高1700メートルくらいの地域に生える。
宮崎県や熊本県の山地に生える西国三葉躑躅(サイコクミツバツツジ)と近縁である。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1メートルから2メートルである。
幹は太めである。
枝や葉の柄には赤みがかる。
若葉も縁に赤みがある。
葉は楕円形で、3枚が枝先に輪になって生える(輪生)。
開花時期は4月から5月である。
黒味岳付近で多く見られ、花期は短いという。
写真のものは白花だが紅花もある。
花冠は漏斗状で先が5つに裂ける。
子房に長い軟毛が生える。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の yakumontanum は「屋久島の山地に生える」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron yakumontanum

★屋久島の五月の山に咲くという
 三葉躑躅の姿はいかに

ヤクシマミツバツツジ080511a-l.jpg

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唐夾竹桃(トウキョウチクトウ)はキョウチクトウ科テイカカズラ属(トラケロスペルムム属)の蔓性常緑低木である。
トラケロスペルムム属は東アジアや南アジアなどに10種くらいが分布する。
日本にも定家葛(テイカカズラ)などが分布し、属名の和名をテイカカズラ属という。
本種は台湾や中国の南部などに分布する。
別名を唐定家蔓(トウテイカカズラ)という。
英名はスタージャスミン(star jasmine)である。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は分厚く、艶がある。
開花時期は周年である。
花冠は5つに裂け、星形である。
花の色は白く、ジャスミン(jasmine)のようなよい香りがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
枝や葉は生薬で絡石藤(らくせきとう)といい、止血、鎮痛などの薬効がある。
ただし、有毒植物でもあるので一般での使用は避けなければならない。
属名の Trachelospermum はギリシャ語の「trachelos(首)+sperma(種子)」からきている。種子がくびれていることから名づけられた。
種小名の jasminoides は「ジャスミンのような」という意味である。
写真は5月に神代植物公園で撮った。
学名:Trachelospermum jasminoides

★ジャスミンを思わすようなよい香り
 するする伸びる唐夾竹桃

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栂酸塊(トガスグリ)

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栂酸塊(トガスグリ)はユキノシタ科スグリ属(リベス属)の落葉小低木である。
分類体系によっては(APGIII)スグリ科とされる。
リベス属は北半球を中心に150種くらいが分布する。
日本にも酸塊(スグリ)などが分布するので、属名の和名はスグリ属という。
本種は北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
四国の烏帽子山にも隔離分布する。
海外では、サハリンにも分布する。
樹高は50センチくらいである。
幹は地面を這い、枝は斜め上に伸びる。
葉は腎円形で手のひら状に5つから7つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から6月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い黄緑色の小さな花をつける。
花の色は稀に紅紫色を帯びる。
花径は5ミリから6ミリで、花弁は5枚である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
8月ころに赤く熟し、食用となる。
「酸塊」は酸っぱい実を意味する。
本種の実には腺毛(粘着物質を出す毛)が生えるが、それを栂(トガ・ツガ)の細い葉にたとえたのが名の由来である。
属名の Ribes はデンマーク語の「ribs(スグリ)」からきている。
種小名の sachalinense は「サハリンの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Ribes sachalinense

★背が低く花も目立たぬ樹だけれど
 その存在がどこか嬉しく

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唐樒(トウシキミ)

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唐樒(トウシキミ)はシキミ科シキミ属(イリキウム属)の常緑高木である。
分類体系によっては(APGIII)マツブサ科とされる。
イリキウム属は東アジアや北アメリカに40種くらいが分布する。
日本にも樒(シキミ)などが分布し、属名の和名をシキミ属という。
本種の原産地は、中国の広西チワン族自治区やベトナムの北部である。
また、中国の南部やベトナム、インドなどで商品栽培されている。
別名を、大茴香(ダイウイキョウ)や八角(ハッカク)という。
英名はスターアニス(star anise)である。
古くから中華料理の香辛料として用いられてきた。
また、生薬名を大茴香(だいういきょう)といい、健胃薬、鎮痛薬としても利用される。
最近では、インフルエンザの治療薬タミフルの原料として脚光を浴びている。
樹高は10メートルから15メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3月から5月で、秋にも花を咲かせる。
花は球形の両性花である。
花の色は黄白色、赤、濃い紅色などがある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、6個から8個が放射状につく集合果である。
実の形が有毒な樒(シキミ)と紛らわしいため誤食事故が起きている。
属名の Illicium はラテン語の「illicio(誘惑する)」からきている。植物体に芳香があることから名づけられた。
種小名の verum は「純正の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Illicium verum

★なるほどねこれがいわゆる唐樒
 欠かせぬ味を中華に添えて

トウシキミ070512b-l.jpg

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スティリディウム・グラミニフォリウム070518a-l.jpg

スティリディウム・グラミニフォリウムはスティリディウム科スティリディウム属の多年草である。
スティリディウム属はオーストラリアのみに300種くらいが分布する。
本種の原産地もオーストラリアで、東部に分布する。
英名はグラストリガープラント(grass triggerplant)である。
トリガーは銃の引き金のことである。
流通名を天使のハンマー(テンシノハンマー)という。
昆虫が止まると、雄しべと雌しべが合着したずい柱をその背に叩きつけて花粉をつける。
この動きを表した命名である。
オーストラリアには蜂などが少ないので、このような受粉をする植物が多いのだという。
草丈は30センチから70センチくらいである。
根際から生える葉は剣形である。
開花時期は4月から6月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした花をつける。
花径は1センチくらいである。
花弁は4枚である。
属名の Stylidium はギリシャ語の「stylos(花柱)」からきている。
種小名の graminifolium は「イネ科植物のような葉の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Stylidium graminifolium

★面白い動きをすると聞き及び
 また見たくなる天使のハンマー

スティリディウム・グラミニフォリウム070518b-l.jpg

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独活の木(ウドノキ)

オオクサボク090524a-l.jpg

独活の木(ウドノキ)はオシロイバナ科ウドノキ属(ピソニア属)の常緑高木である。
ピソニア属は世界に50種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をウドノキ属という。
本種は日本では沖縄と小笠原諸島に分布し、海岸近くの林の中に生える。
海外では、台湾や中国南部、マレーシア、オーストラリア、南太平洋諸島などに分布する。
別名を大草木(オオクサボク)ともいう。
いずれも材が軟らかくてに利用価値がないことからつけられた名である。
樹高は5メートルから20メートルくらいである。
樹皮は灰褐色である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)が、時には互い違いに生える(互生)こともある。
葉の質は柔らかく肉質で、毛は生えていない。
葉脈がはっきりしており、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
雌雄異株である。
開花時期は5月から6月くらいである。
枝先に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、小さな緑白色の花をつける。
花径は5ミリから8ミリくらいである。
花冠は鐘形で先は4つから6つに裂けて開く。
花の後にできる実は、溝がある棍棒状のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
表面は粘り気があってべたつく。
属名の Pisonia はオランダ人の医師で自然科学者でもある「ウイレム・ピソ(Willem Piso, 1611-1678)さん」の名からきている。
種小名の umbellifera は「散形花序を有する」という意味である。
写真は5月につくば植物園の温室で撮った。
学名:Pisonia umbellifera

★名前から想像できる面白さ
 大草木は役立たずとも

オオクサボク090524b-l.jpg

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ヤエザキクサノオウ090419a-l.jpg

草の王(クサノオウ)ケシ科クサノオウ属(ケリドニウム属)の越年草である。
ケリドニウム属については狭義の見解と広義の見解がある。
違いはアジアに分布するものとヨーロッパに分布するものを区別するかどうかである。
広義の場合は1属1種としてとらえる。
狭義の場合は、日本と朝鮮半島、中国に分布するものだけを草の王(クサノオウ)と呼ぶ。
日本では北海道から九州にかけて分布し、林の縁や土手などに生える。
これに対してヨーロッパから西アジアにかけて分布するを洋種草の王(ヨウシュクサノオウ:Chelidonium majus subsp. majus)と呼んでいる。
八重咲き草の王(ヤエザキクサノオウ)はこの洋種草の王(ヨウシュクサノオウ)から作出された園芸品種である。
草丈は30センチから90センチくらいである。
茎は中空である。
葉は羽状に1回から2回深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から9月である。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、数輪の花をつける。
花の色は鮮やかな黄色で、雄しべが花弁化している。
花径は3センチくらいである。
茎や葉の黄色の汁液にはアルカロイドを含み、有毒である。
なお、「草の王」の名の由来については、「薬草の王様」説などいくつかの説がある。
属名の Chelidonium はギリシャ語の「chelidon(ツバメ)」からきている。母ツバメがこの草の汁で雛鳥の眼を洗って視力を強めるとされた。
種小名と亜種名の majus は「巨大な」という意味である。
園芸品種名の Flore Pleno は「八重咲きの花の」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Chelidonium majus subsp. majus 'Flore Pleno'

★八重咲きの姿はどこか洋風か
 草の王とは思えぬ姿

ヤエザキクサノオウ090419c-l.jpg

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チャボゼキショウ070518a-l.jpg

アポイ石菖(アポイゼキショウ)はユリ科チシマゼキショウ属(トフィルディア属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)チシマゼキショウ科とされる。
トフィルディア属は北半球に20種くらいが分布する。
日本にも千島石菖(チシマゼキショウ)などが分布し、属名の和名をチシマゼキショウ属という。
本種は北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の石灰岩地や蛇紋岩地などに生える。
和名の由来は北海道のアポイ岳に生えることからきている。
「石菖」の名は、岩場に生えて葉の形が菖蒲(ショウブ)に似ていることからきている。
別名を矮鶏石菖(チャボゼキショウ)という。
「矮鶏」は植物では小さなものにつけられる名である。
草丈は10センチ前後である。
根際から生える葉は長さ5センチくらいの剣形で、先が尖る。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はないが、ざらつく。
茎にも1枚ないし2枚の小さな葉がつく。
開花時期は6月くらいである。
茎先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をつける。
花被片は6枚である。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は紫色を帯びる。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Tofieldia はイギリス人の植物学者「トフィールド(Thomas Tofield, 1730-1779)さん」の名からきている。
種小名の coccinea は「赤い」という意味である。
変種名の kondoi は植物学者で本種を採集した「近藤金吾(こんどう・きんご)さんの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Tofieldia coccinea var. kondoi

★いかにもの姿形は高山に
 咲く花なりと伝えるごとく

チャボゼキショウ070518b-l.jpg

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針犬薺(ハリイヌナズナ)

ハリイヌナズナ060318a-l.jpg

針犬薺(ハリイヌナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属(ドラバ属)の一年草である。
ドラバ属は世界に400種くらいが分布する。
日本にも犬薺(イヌナズナ)などが分布し、属名の和名はイヌナズナ属という。
本種の原産地はヨーロッパである。
アルプス山脈、ピレネー山脈、アペニン山脈などの高山の岩場や草原に生える。
草丈は5センチから15センチくらいである。
根際から生える葉は分厚く細長い楕円形で、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)になる。
葉の先は針のように細く尖っており、それが名の由来になっている。
犬薺のほうは、薺(ナズナ)に似ているが食用にならないというところからきている。
開花時期は4月から6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな4弁花を咲かせる。
雄しべが花から飛び出している。
花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。
日本ではロックガーデンなどで利用されている。
属名の Draba はギリシャ語の「draba(辛い)」からきている。他の植物につけられた名が後に転用された。
種小名の aizoides は「常緑の」という意味である。
写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Draba aizoides

★アルプスの春を飾って咲くという
 小さな黄花針犬薺

ハリイヌナズナ060318b-l.jpg

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ゲウム・リバレ070429a-l.jpg

風鈴大根草(フウリンダイコンソウ)はバラ科ダイコンソウ属(ゲウム属)の多年草である。
ゲウム属は北半球やニュージーランドに50種くらいが分布する。
日本にも大根草(ダイコンソウ)などが分布し、属名の和名をダイコンソウ属という。
なお、表記の名は流通名である。
したがって、学名のゲウム・リバレで表示するものもある。
英名はウォーターアビンズ(water avens)という。
アビンズはダイコンソウの仲間のことである。
本種の原産地はヨーロッパである。
標高2100メートルまでの湿った草地や川沿いなどに生える。
草丈は15センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
茎につく葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)となる。
開花時期は5月から9月くらいである。
花弁数は5枚で、花の色はサーモンピンクである。
花は全開はせず鐘状に垂れ下がる。
萼片も5枚で紫褐色をしており、毛がたくさん生える。
雌しべの花柱は先が鉤状に曲がる。
花の後にできる実は集合果である。
属名の Geum はラテン語の「geuo(美味)」からきている。
種小名の rivale は「川に生える」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Geum rivale

★色合いに個性が出てる花姿
 俯き咲けばシックに見えて

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ヒマラヤソケイ080511b-l.jpg

ヒマラヤ素馨(ヒマラヤソケイ)はモクセイ科ソケイ属(ヤスミヌム属)の半蔓性常緑低木である。
ヤスミヌム属は世界の熱帯・亜熱帯地方に300種くらいが分布する。
属名の読み方はジャスミヌムとするものもある。
ソケイの名は同属の中国名「素馨」からきている。
また、ヤスミヌム・オフィキナレ(Jasminum officinale)に素馨(ソケイ)の和名がある。
本種の原産地は中国南西部からインド、アフガニスタンにかけてである。
標高1000メートルからトルくらいの山地の林の中に生える。
近縁種の黄素馨(キソケイ)に似るが、花も葉もやや小形である。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は細い卵形ないし披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は5月から6月である。
小さな黄色い漏斗状の花を咲かせる。
花冠の先は5つに裂ける。
花の香りは少ない。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Jasminum はアラビア語の「ysmyn(マツリカ)」をラテン語化したものである。
種小名と変種名の humile は「背が低い」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Jasminum humile var. humile

★比べても違いはっきり知れぬけど
 ヒマラヤに咲く花は可憐で

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ベルゲニア・リグラタ

ベルゲニア・リグラタ150509a-l.jpg

ベルゲニア・リグラタはユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の多年草である。
ユキノシタ科はAPG分類体系で移行するものが多いが、この属はユキノシタ科のままである。
ベルゲニア属は中国、ヒマラヤ、中央アジアなどに10種くらいが分布する。
同属のベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)にヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)の和名があり、属名の和名もヒマラヤユキノシタ属という。
本種の原産地はヒマラヤで、カシミール地方やブータンなどに分布する。
異名をベルゲニア・パクンビス(Bergenia pacumbis)という。
草丈は15センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は円形ないし楕円形で、互い違いに生え(互生)てロゼット状となる。
葉の質は厚くて艶がある。
自生地での開花時期は5月から6月である。
葉の間から花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな紅紫色や白の花をつける。
花弁は5枚、雄しべは10本である。
花茎はヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)より短く、萼片に毛がないのが特徴である。
そのため撮影地では毛なしヒマラヤ雪の下(ケナシヒマラヤユキノシタ)の名称を用いている。
また、文献によっては和名をカガミユキノシタとするものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴェーダで薬用植物として多用され、止血、解熱、鎮咳などの薬効がある。
また、花の色が美しいことから園芸品種の交配親として利用されている。
属名の Bergenia はドイツ人の植物学者「ベルゲン(Karl August von Bergen, 1704-1759)さん」の名からきている。
種小名の ligulata は「舌状の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Bergenia ligulata(syn. Bergenia pacumbis)

★いろいろな名前があって迷いそう
 ヒマラヤ生まれは間違いないが

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ベルゲニア・プルプラスケンス060325a-l.jpg

ベルゲニア・プルプラスケンスはユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の多年草である。
ユキノシタ科はAPG分類体系で移行するものが多いが、この属はユキノシタ科のままである。
ベルゲニア属は中国、ヒマラヤ、中央アジアなどに10種くらいが分布する。
同属のベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)にヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)の和名があり、属名の和名もヒマラヤユキノシタ属という。
本種の原産地は中国の西南部、ミャンマー、ヒマラヤの東部などである。
標高2700メートルから4800メートルの湿った草地や山の斜面に生える。
草丈は15センチから50センチくらいである。
根際から生える葉は円形ないし楕円形で、互い違いに生え(互生)てロゼット状となる。
葉の質は厚くて艶があり、紅色を帯びる。
自生地での開花時期は5月から6月である。
葉の間から花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな紅紫色の花を6、7輪ずつつける。
花弁は5枚、雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草を生薬で岩白菜(がんはくさい)といい、止血、解熱などの薬効がある。
また、花の色が美しいことから園芸品種の交配親として利用されている。
属名の Bergenia はドイツ人の植物学者「ベルゲン(Karl August von Bergen, 1704-1759)さん」の名からきている。
種小名の purpurascens は「やや紫色がかった」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Bergenia purpurascens

★山肌にはりつくように咲く姿
 思い浮かべて愛しさ募り

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チシマゼキショウ150509a-l.jpg

千島石菖(チシマゼキショウ)はユリ科チシマゼキショウ属(トフィルディア属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)チシマゼキショウ科とされる。
トフィルディア属は北半球に20種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をチシマゼキショウ属という。
本種は北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や高山の岩場に生える。
海外では、中国北部、カムチャツカ、サハリン、クリル列島、アリューシャン列島、アラスカ、カナダなどにも分布する。
草丈は5センチから15センチくらいである。
黒実石菖(クロミゼキショウ)や利尻石菖(リシリゼキショウ)の別名がある。
根際から生える葉は長さ5センチくらいの剣形で、先は鋭く尖る。
葉の縁には細かい突起があり、ざらつく。
茎にも1枚ないし2枚の小さな葉がつく。
開花時期は7月から8月である。
茎先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白ないし淡い紫色の小さな花をつける。
花被片は6枚で、長さ2ミリくらいの長い楕円形である。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄褐色ないし赤褐色をしている。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
なお「石菖」の名の由来は、岩場に生えて葉の形が菖蒲(ショウブ)に似ていることからきている。
属名の Tofieldia はイギリス人の植物学者「トフィールド(Thomas Tofield, 1730-1779)さん」の名からきている。
種小名と変種名の coccinea は「赤い」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
低地では春に花を咲かせる。
学名:Tofieldia coccinea var. coccinea

★いかにもの花の姿に笑み漏れる
 岩の隙間がとても似合うよ

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ニシキアカリファ080603a-l.jpg

錦アカリファ(ニシキアカリファ)はトウダイグサ科エノキグサ属(アカリファ属)の常緑低木である。
アカリファ属は世界の熱帯・亜熱帯地方を中心に450種以上が分布する。
日本にも榎草(エノキグサ)が分布し、属名の和名をエノキグサ属という。
本種の原産地はフィジー諸島やニューブリテン島である。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
紅紐の木(ベニヒモノキ)と同じ仲間だが、花は目立たず葉に観賞価値がある。
英名はビーフステーキプラント(beefsteak plant)である。
若い葉は全体に赤みが強く、特に葉脈の赤い様子がレアステーキを連想させるということで名づけられた。
樹高は2メートルから3メートルくらいである。
葉は幅の広いへら形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉はつやがって大きく波打ち、葉脈に沿って赤い斑が入る。
開花時期は4月から6月である。
葉の脇から尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)を出す。
花には花弁はない。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Acalypha はギリシャ語の「acalephe(イラクサ)」からきている。
種小名の wilkesiana はアメリカ海軍の士官で探検家だった「ウィルクス(Charles Wilkes, 1798-1877)さんの」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園の温室で撮った。
学名:Acalypha wilkesiana

★ぎらぎらと輝く陽射し大好きな
 南国育ちの錦アカリファ

ニシキアカリファ080603b-l.jpg

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アメリカサイカチ080518b-l.jpg

アメリカ皀莢(アメリカサイカチ)はマメ科サイカチ属(グレディトシア属)の落葉高木である。
グレディトシア属はアジアや北アメリカに14種くらいが分布する。
日本にも皀莢(サイカチ)が分布し、属名の和名はサイカチ属という。
なお、「皀莢」の名は古名の西海子(さいかいし)や生薬名の早角子(そうかくし)に由来するとされる。
本種の原産地は北アメリカの中東部で、川岸や峡谷などに生える。
英名はハニーロカスト(honey locust)という。
「蜜のように甘いニセアカシア」の意味合いである。
樹高は20メートルから30メートルである。
葉は1-2回羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は楕円形である。
開花時期は5月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな黄緑色の花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいで、花弁数、萼片数は4枚、雄しべは8本である。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Gleditsia はドイツ人の植物学者「グレディッチュ(Johann Gottlieb Gleditsch, 1714-1786)さん」の名からきている。
種小名の triacanthos は「3つの棘のある」という意味である。
写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
園芸品種のサンバースト(Sunburst)で、新芽が鮮やかな黄金色になり棘がないのが特徴である。
学名:Gleditsia triacanthos

★初めての名前にうむと身構えて
 しげしげと見るアメリカ皀莢

アメリカサイカチ080518a-l.jpg

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ランダイヒカゲツツジ070415b-l.jpg

巒大日陰躑躅(ランダイヒカゲツツジ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種の原産地は台湾である。
高雄山などの標高1700メートルから2200メートルの山地の林の中に生える。
分類上は丸葉梅花躑躅(マルババイカツツジ)の変種とされている。
中国名は長卵葉馬銀花である。
馬銀花は丸葉梅花躑躅(マルババイカツツジ)の中国名で、長卵葉が変種の特徴を示している。
「巒大」は台湾の地名からきている。
ただし、本種を変種とはせず基本種に含める見解もある。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は長い卵形で互い違いに生え(互生)、枝先に輪生状に集まる。
葉の質は革質で先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4月から5月である。
花径は4センチから6センチである。
花冠は漏斗状で、先は5つに深く裂ける。
花の色は白ないし淡い紅紫色で、上側の裂片には濃い紅紫色の斑が入る。
雄しべは5本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の ovatum は「卵円形の」という意味である。
変種名の lamprophyllum は「艶のある葉の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron ovatum var. lamprophyllum

★巒大の文字にどうにかたどりつき
 一歩一歩と謎解きをする

ランダイヒカゲツツジ070415c-l.jpg

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メラレウカ・アルミラリス

メラレウカ・アルミラリス070408a-l.jpg

メラレウカ・アルミラリスはフトモモ科メラレウカ属の常緑高木である。
メラレウカ属はオーストラリアを中心に200種以上が分布する。
本種の原産地はオーストラリアの南東部である。
サウスオーストラリア州、ビクトリア州、タスマニア州に分布する。
樹高は4メートルから10メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は長さが3センチ以下で針のように細長くて軟らかく、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉にはよい香りがある。
開花時期は4月から5月である。
長さが3センチから6センチくらいあるブラシのような花序に白い5弁花を密生させる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この樹はオーストラリア大使館の自然庭園にも植えられている。
属名の Melaleuca はギリシャ語の「melas(黒)+leucos(白)」からきている。幹の色と枝の色の濃淡を表現している。
種小名の armillaris は「膜のある」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Melaleuca armillaris

★またしても妙な姿の木があるよ
 オーストラリアの自然は不思議

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マルババイカツツジ080413a-l.jpg

丸葉梅花躑躅(マルババイカツツジ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種の原産地は台湾、中国で、標高1000メートルまでの林の中に生える。
学名からロードデンドロン・オバツムの名で表示するものもある。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は卵形で互い違いに生え(互生)、枝先に輪生状に集まる。
葉の質は革質で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4月から5月である。
花径は4センチから6センチである。
花冠は漏斗状で、先は5つに深く裂ける。
花の色は白ないし淡い紅紫色で、上側の裂片には濃い紅紫色の斑が入る。
雄しべは5本である。
日本に分布する梅花躑躅(バイカツツジ)よりもずっと大輪である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の ovatum は「卵円形の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron ovatum

★鮮やかな紫の斑が個性的
 由来を聞けば大陸育ち

マルババイカツツジ080413b-l.jpg

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紅花亜麻(ベニバナアマ)

ベニバナアマ070429a-l.jpg

紅花亜麻(ベニバナアマ)はアマ科アマ属(リヌム属)の一年草である。
リヌム属は世界に200種以上が分布する。
この仲間の代表種に亜麻(アマ)があり、属名の和名もアマ属という。
本種の原産地は北アフリカである。
学名からリヌム・グランディフロルムの名も用いられている。
属名の読み方は英語風にリナムとするものもある。
草丈は40センチから50センチくらいである。
茎は細く、よく枝分かれをする。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から5月である。
花径は35ミリから40ミリくらいあり大きい。
艶のある濃い紅色をした5弁花である。
また、いくつかの園芸品種が作出されており、花の色は朱色や紅紫色のものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
近縁種の亜麻(アマ)は繊維原料とするほか、種子からは亜麻仁油が得られる。
本種は観賞用として栽培される。
属名の Linum はラテン語の「linon(糸)」からきている。この属の1種から糸を採ったことから名づけられた。
種小名の grandiflorum は「大きな花の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
スカーレットフラックス(Scarlet Flax)という園芸品種である。
学名:Linum grandiflorum

★こんなにも大きな亜麻の花が咲く
 広い地球を肌に感じつ

ベニバナアマ070429b-l.jpg

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ヤクシマアセビ080330c-l.jpg

屋久島馬酔木(ヤクシマアセビ)はツツジ科アセビ属(ピエリス属)の常緑低木である。
ピエリス属はアジアや北アメリカに数種とその変種が分布する。
日本にも馬酔木(アセビ)などが分布し、属名の和名をアセビ属という。
本種は馬酔木(アセビ)の地域固有変種である。
鹿児島県の屋久島にのみ分布し、標高1000メートル以上の山地に生える。
基本種に比べると矮性で、背丈が低い。
また、基本種では花序が垂れ下がるが、本種は立ち上がる。
樹高は1メートル程度である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月くらいである。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、壺形の白い小さな花をにたくさんつける。
花冠の先は浅く5つに裂ける。
花の後にできる実は扁球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、上向きにつく。
枝葉にアセボチンという有毒成分を含み、有毒植物である。
属名の Pieris はギリシャ神話の詩の女神ミューズが住んでいたマケドニアの地名「ピエリス(Pieris)」 からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
変種名の yakushimensis は「屋久島の」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Pieris japonica var. yakushimensis

★大き目の白い花房立ち上げて
 個性を示す屋久島馬酔木

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ライスフラワー

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ライスフラワー(rice flower)はキク科オゾタムヌス属の常緑低木である。
オゾタムヌス属はオーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニアなどに50種くらいが分布する。
本種の原産地はオーストラリアの東部である。
クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州にかけて分布し、海岸地帯に生える。
表記の名は流通名であり、英名からきている。
米粒のような小さな花を咲かせることから名づけられた。
学名のオゾタムヌス・ディオスミフォリウスで表示するものもある。
かつてはヘリクリサム属に分類されていた。
樹高は2メートルから3メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は線形で、束生する。
葉は強く反り返り、傷つけると強烈な臭いがする。
開花時期は4月から6月くらいである。
枝先に白ないし淡い紅色をした米粒のような花(頭花)をたくさんつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
切り花やドライフラワーとして人気がある。
花言葉は「豊かな実り」である。
属名の Ozothamnus はギリシャ語の「ozo(臭い)+thamnos(潅木)」からきている。
種小名の diosmifolius は「(ミカン科の)ディオスマ属(Diosma)のような葉の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Ozothamnus diosmifolius

★枝につくライスフラワー野性的
 彼の地の景色思い描きつ

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菖蒲(ショウブ)

ショウブ070504a-l.jpg

菖蒲の葉香りいかにと鼻を寄せ

菖蒲(ショウブ)はサトイモ科ショウブ属(アコルス属)の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)ショウブ科とされる。
アコルス属は東アジアや北アメリカに数種が分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をショウブ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、水辺に生える。
海外では北半球に広く分布する。
中国では古来から男子にとって縁起の良い植物とされてきた。
日本でも端午の節句に使われ、また香りのよい根茎を入れて菖蒲湯とされる。
草丈は50センチから100センチくらいである。
根茎は枝分かれをして横に這う。
葉は剣形で中脈が目立つ。
開花時期は5月から7月くらいである。
花茎の先に淡い黄緑色をした肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)をつける。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
根茎を乾燥させたものを生薬で菖蒲根(しょうぶこん)といい、健胃や鎮痛、鎮静などの薬効がある。
俳句では「菖蒲」や「菖蒲湯」が夏の季語である。
花言葉は「忍耐」である。
万葉集にも登場する植物である。
斑入りの園芸品種があり、斑入り菖蒲(フイリショウブ)という。
属名の Acorus はギリシャ語の「a(否定)+coros(装飾)」からきている。花が地味なことから名づけられた。
種小名の calamus は「管の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Acorus calamus

★やっと見た花の形は面白く
 しみじみ思う不思議の世界

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