2014年10月アーカイブ

アルゲモネ・ムニタ

アルゲモネ・ムニタ101002a-l.jpg

アルゲモネ・ムニタはケシ科アザミゲシ属(アルゲモネ属)の一年草である。
アルゲモネ属はアメリカ大陸などに30種くらいが分布する。
同属のアルゲモネ・メキシカナ(Argemone mexicana)に薊芥子(アザミゲシ)の和名があり、属名の和名もアザミゲシ属という。
花が芥子(ケシ)に似ていて、棘のある葉が薊(アザミ)に似ているところからこの名がつけられた。
本種の原産地はアメリカ合衆国のカリフォルニア州やニューメキシコ州で、乾燥した山地に生える。
草丈は40センチから150センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は長い楕円形で羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には鋭い棘がある。
茎や葉を傷つけると有毒の黄色い汁を出す。
開花時期は7月から9月くらいである。
花径6センチから10センチくらいの白い6弁花をつける。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)は鮮やかな黄色である。
柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は赤い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Argemone はギリシャ語の「argemon(白内障)」からきている。汁液がこの病気に効くことから名づけられた。
種小名の munita は「棘のある」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Argemone munita

★このような仲間もいたか薊芥子
 厳しい自然を友に育って

アルゲモネ・ムニタ101002b-l.jpg

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プロスペロ・アウツムナレ

プロスペロ・アウツムナレ101002a-l.jpg

プロスペロ・アウツムナレはユリ科プロスペロ属の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)クサスギカズラ科とされる。
馴染みのある異名にスキラ・アウツムナリス(シラー・オータムナリス)がある。
しかし、スキラ属は再編成されているので、この名称は次第に使われなくなるだろう。
本種の原産地は地中海沿岸地方などである。
ポルトガル、イギリス、モロッコ、トルコ、イラク、コーカサスなどに分布する。
草丈は10センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は糸状の線形である。
開花時期には葉はなく、開花後に葉が出る。
開花時期は9月から10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径6ミリから10ミリくらいの花を密につける。
花の色は淡い紅紫色や白色である。
花被片は6枚、雄しべも6本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Prospero はラテン語の「prosperus(運のよい)」からきている。
種小名の autumnale は「秋咲きの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Prospero autumnale(syn. Scilla autumnalis) 

★日本ではまだ認知度は低いけど
 花の姿はとても可愛い

プロスペロ・アウツムナレ101002b-l.jpg

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ミヤコジマツルマメ101002a-l.jpg

宮古島蔓豆(ミヤコジマツルマメ)はマメ科ダイズ属(グリキネ属)の蔓性一年草である。
グリキネ属はオーストラリアから東アジアにかけて20種くらいが分布する。
代表種は大豆(ダイズ)で、属名の和名もダイズ属という。
本種は日本固有種である。
沖縄県の宮古島や石垣島に分布し、海岸近くの道ばたや荒れ地に生える。
澎湖蔓豆(ボウコツルマメ)の近縁種で、そこから分化したものと考えられている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20センチから30センチである。
茎は細くて地面を這い、微毛が疎らに生える。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は楕円形で、裏面には毛が生える。
開花時期は8月から9月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの青紫色をした蝶形の花を数輪つける。
花の後にできる実は長さ2センチくらいの扁平な豆果(莢の中に種子が入るもの)で、中には5個くらいの種子が入っている。
属名の Glycine はギリシャ語の「glycys(甘い)」からきている。大豆の味からつけられた名である。
種小名の koidzumii は日本の植物分類学者「小泉源一(こいずみ・げんいち, 1883-1953)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Glycine koidzumii

★沖縄へ行けばまだまだいろいろな
 花があるなと思いを馳せて

ミヤコジマツルマメ101002b-l.jpg

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ペトラエオビテックス・バンブセトルム101002a-l.jpg

ペトラエオビテクス・バンブセトルムはクマツヅラ科ペトラエオビテクス属の蔓性常緑多年草である。
分類体系によっては(APGIII)シソ科とされる。
ペトラエオビテクス属は東南アジアや南太平洋などに8種くらいが分布する。
本種の原産地はマレー半島、カリマンタン島である。
日本ではゴールデンシャワーの名で流通しているが、この名は南蛮さいかち(ナンバンサイカチ:Cassia fistula)にも用いられるので注意が必要である。
草丈は90センチから120センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から11月くらいである。
花序は垂れ下がり、長さが50センチくらいになる。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)は黄色く目立つ。
花冠は筒状で淡い黄白色をしており、先は5つに裂ける。
花はすぐに散るが、苞は長く残る。
属名の Petraeovitex はギリシャ語の「petraeus(岩地を好む)+vieo(結ぶ)」からきている。
種小名の bambusetorum は「竹のように貫通した」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Petraeovitex bambusetorum

★藤棚を思わすほどになるらしい
 そんな姿も眺めてみたい

ペトラエオビテックス・バンブセトルム101002b-l.jpg

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アリストロキア・ブラジリエンシス101002a-l.jpg

アリストロキア・ブラジリエンシスはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(アリストロキア属)の蔓性常緑低木である。
アリストロキア属は世界の熱帯や温帯に300種くらいが分布する。
日本にも馬の鈴草(ウマノスズクサ)などが分布し、属名の和名をウマノスズクサ属という。
本種の原産地はブラジルである。
別名をアリストロキア・ラビアタ(Aristolochia labiata)という。
日本へは明治時代に渡来した。
蔓性で、蔓の長さは3メートルから6メートルくらいになる。
葉は腎形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は春だが、温室では周年開花をする。
葉の脇から出る花の長さは20センチくらいある。
花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。
色は赤褐色である。
花冠は2つの唇弁からなる。
上唇は嘴(くちばし)状、下唇は腎臓形で網目模様が入る。
ハエを閉じ込め受粉をさせる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「光輝」である。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の brasiliensis は「ブラジルの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aristolochia brasiliensis(Aristolochia labiata)

★また一つアリストロキアに出合えたよ
 これもやっぱりブラジル育ち

アリストロキア・ブラジリエンシス101002b-l.jpg

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百足葛(ムカデカズラ)

ムカデカズラ101002a-l.jpg

百足葛(ムカデカズラ)はヒカゲノカズラ科コスギラン属(フペルジア属)の多年草である。
フペルジア属は世界に400種くらい分布するシダ類である。
日本にも小杉蘭(コスギラン)などが分布し、属名の和名はコスギラン属という。
本種の原産地は台湾、東南アジア、南太平洋、オーストラリア、アフリカなどで、湿り気のある樹木や岩の上に育つ着生植物である。
別名を南洋杉葛(ナンヨウスギカズラ)という。
また、学名のフペルジア・スクアロサで表示されることもある。
なお、同属は最近までヒカゲノカズラ属(リコポディウム属)に含まれていた。
そのため、リコポディウム・スクアロスムの名で表示されることもある。
草丈は30センチから180センチくらいである。
先端で数回枝分かれをする。
葉は黄緑色で硬く、ブラシ状になる。
属名の Huperzia はドイツ人の植物学者「フペル(Johann Peter Huperz, 1771-1816)さん」の名からきている。
種小名の squarrosa は「開出した突起などで表面が平坦でない」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Huperzia squarrosa(syn. Lycopodium squarrosum)

★百足とは気の毒な名をもらったね
 細い葉っぱが可愛いのにね

ムカデカズラ101002b-l.jpg

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ハイミミガタシダ101002a-l.jpg

這い耳形羊歯(ハイミミガタシダ)はヒメシダ科ヒメシダ属(テリプテリス属)の常緑多年草である。
テリプテリス属は世界に900種くらいが分布する。
日本にも姫羊歯(ヒメシダ)などが分布し、属名の和名をヒメシダ属という。
本種の原産地は福岡県、鹿児島県である。
しかし、1981年を最後に現存が確認されていない。
環境省のレッドデータリスト(2012)では野生絶滅(EW)に登録されている。
海外では、中国の南西部からヒマラヤにかけて分布する。
根茎は長く横に這い、やや間隔をおいて葉をつける。
全体に毛が生えている。
葉柄は長さが10センチから30センチくらいで、下部には鱗片がある。
葉身は長い楕円形で長さは100センチくらいあり、2回羽状に裂ける。
胞子嚢群は裂片の縁と中肋の中間につく。
形は円形か楕円形で、包膜はない。
属名の Thelypteris はギリシャ語の「thelys(女性の)+pteris(シダ)」からきている。
種小名の aurita は「耳を持つ」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Thelypteris aurita

★屋久島がその故郷であると聞き
 原始の森に思いを馳せて

ハイミミガタシダ101002b-l.jpg

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カッシネ・クロケア

カッシネ・クロケラ091004a-l.jpg

カッシネ・クロケアはニシキギ科カッシネ属の常緑高木である。
カッシネ属は世界に60種くらいが分布する。
本種の原産地はアフリカの南部で、海岸沿いや森林の縁に生える。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
樹皮は灰色がかった褐色で、直立する。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は革質で濃い緑色をしており、艶がある。
開花時期は秋である。
花径3ミリくらいの緑白色をした目立たない花を数輪つける。
花弁は4枚で横に開く。
萼片も4枚、雄しべも4本である。
花の後にできる実は楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黄白色に熟する。
属名の Cassine はネイティブアメリカンの言葉「Cassena(Ilex vomitoriaを指す)」からきている。
種小名の crocera は「サフラン黄色の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Cassine crocea(syn. Elaeodendron croceum)

★学名が一字違っていたようだ
 どんな木なのかやっと謎解け

カッシネ・クロケラ091004b-l.jpg

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コモチナナバケシダ091004a-l.jpg

子持ち七化け羊歯(コモチナナバケシダ)はオシダ科ナナバケシダ属(テクタリア属)の常緑多年草である。
テクタリア属は世界に200種くらいが分布する。
日本にも七化け羊歯(ナナバケシダ)などが分布し、属名の和名をナナバケシダ属という。
本種は徳之島、沖永良部島、沖縄本島に分布し、石灰岩地の湿った林の中に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
海外では、台湾、タイ、ミャンマー、インドにも分布する。
葉柄は長さが30センチから60センチくらいある。
下部には幅の狭い翼があり、つけ根の部分には鱗片がある。
葉身は単葉ないし単羽状で、長さは40センチくらいになる。
胞子嚢群は葉の裏に散在する。
「七化け」の由来は、葉の形が多様であることからきている。
属名の Tectaria はラテン語の「tectum(屋根)」からきている。
種小名の fauriei は明治時代のフランス人宣教師で日本の植物を採集した「フォーリー(Urbain Faurie, 1846-1915)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Tectaria fauriei

★名も不思議姿も不思議に輝いて
 南の島の不思議の世界

コモチナナバケシダ091004b-l.jpg

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キュウシュウイノデ091004a-l.jpg

九州猪の手(キュウシュウイノデ)はオシダ科イノデ属(ポリスティクム属)の常緑多年草である。
ポリスティクム属は世界に260種くらいが分布する。
日本にも猪の手(イノデ)などが分布するので、属名の和名をイノデ属という。
本種の原産地は九州の熊本県と鹿児島県で、低地の林の中に生える。
日本固有種と考えられていたが、台湾や中国南西部に分布するものと同一であることがわかり、学名も変更された。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
鹿の食害で数を減らしているという。
葉の柄は長さが30センチから50センチで、やや密に鱗片をつける。
葉身は2回羽状複葉で、長さが50センチから90センチである。
上部の羽片が急に短くなるので、葉身はほこ形にみえる。
胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間に1列に並ぶか、列外にも散らばる。
小さい円形で、包膜はない。
和名の由来は、茶色い鱗片に覆われた新芽の様子を「猪の手」にたとえたもので、九州に産することから名づけられた。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけら
種小名の grandifrons は「大形の葉身の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Polystichum grandifrons(syn. Polystichum kiusiuense)

★少しずついろんな謎が解けていく
 外野席だが役に立てれば

キュウシュウイノデ091004b-l.jpg

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コプシア・アルボレア

コプシア・アルボレア091004a-l.jpg

コプシア・アルボレアはキョウチクトウ科コプシア属の常緑低木から高木である。
コプシア属は中国、東南アジア、オーストラリアなどに30種くらいが分布する。
コプシア・アルボレアは中国、インドシナ半島、フィリピン、マレーシア、インドネシア、オーストラリアなどに分布する。
標高1500メートルまでの山地に生える。
また、公園樹ともされる。
樹高は1メートルから14メートルくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から10月くらいである。
暖地では周年開花をする。
葉の脇から散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、花径3センチから4センチの白い花をつける。
花冠は5つに裂け、真ん中は赤い。
花はよい香りがする。
花の後にできる実は楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黒紫色に熟する。
中国では民間薬ともされるが、コプシンというアルカロイドを含み有毒で注意が必要である。
属名の Kopsia はオランダ人のの植物学者「コプス(Jan Kops, 1765-1849)さん」の名からきている。
種小名の arborea は「樹木の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Kopsia arborea

★美しい花と香りに癒される
 南の国のムードたっぷり

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アリオカルプス・スカファロストルス091004a-l.jpg

アリオカルプス・スカフィロストリスはサボテン科アリオカルプス属の多年草である。
アリオカルプス属はアメリカのテキサス州からメキシコにかけて8種が分布する。
牡丹サボテンといわれるものの1つである。
本種の原産地はメキシコ北東部のヌエボ・レオン州で、チワワ砂漠の縁に生える。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2013)では絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
園芸名を龍角牡丹(リュウカクボタン)という。
草丈は10センチから15センチくらいまで育つが、成長は遅い。
地中に大きな塊根がある。
葉は角のような多肉質の三角形で、灰緑色をしていている。
開花時期は10月くらいである。
花径4センチくらいの赤い花を頂部につける。
属名の Ariocarpus はギリシャ語の「aria(Sorbus aria:ホワイトビーム)+karpos(果実)」からきている。
種小名の scaphirostris はラテン語の「scaphus(ボート)+rostrum(鳥のくちばし)」からきている。長い塊根の形状から名づけられた。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Ariocarpus scaphirostris(syn. Ariocarpus scapharostrus)

★咲いている大きな花に驚くが
 砂漠育ちはどこか儚く

アリオカルプス・スカファロストルス091004b-l.jpg

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ヘイケイヌワラビ091004a-l.jpg

平家犬蕨(ヘイケイヌワラビ)はイワデンダ科メシダ属(アティリウム属)の常緑多年草である。
アティリウム属は北半球の温帯を中心に180種くらいが分布するシダ植物である。
日本にも深山雌羊歯(ミヤマメシダ)などが分布し、属名の和名をメシダ属という。
本種の原産地は本州の兵庫県から山口県にかけてで、渓流沿いのやや湿度の高い林の中に生える。
海外では、台湾や中国にも分布する。
和名の由来は、最初の発見地である島根県の生育地に平家の落人伝説が伝わっていたことからきている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
根茎は短く斜上する。
葉の長さは20センチから50センチで、少数の葉を叢生する。
葉身は披針形でほとんど単羽状複生である。
葉の柄や軸は紅紫色に染まる。
属名の Athyrium はギリシャ語の「athyros(入口のない)」からきている。胞子嚢の成長の様子から名づけられた。
種小名の eremicola は「孤独に住む」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Athyrium eremicola(syn. Athyrium epirachis)

★洪水で消えてしまった株もある
 自然の変化に抗いながら

ヘイケイヌワラビ091004b-l.jpg

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ネリネ・ウンタタ

ネリネ・ウンタタ091004a-l.jpg

ネリネ・ウンタタはヒガンバナ科ネリネ属の多年草である。
ネリネ属は30種くらいあるが、すべて南アフリカ原産である。
本種はケープ地方に分布する。
草丈は20センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は糸のように細い線形で、先が垂れる。
開花時期は10月から12月くらいである。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、花径4センチくらいの淡いピンクの花を数輪つける。
花被片は6枚で、細い花被片は波打ち反り返る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
ネリネ・マソノルム(Nerine masonorum)ないしネリネ・マソニオルム(Nerine masoniorum)の近縁種で、これとシノニムとする見解もある。
撮影地ではネリネ・マソノルムの名を採用し、本種とは別種として扱っている。
属名の Nerine はギリシャ神話の海の女神「ネレイス(Nereis)」からきている。
種小名の umtata は南アフリカの東ケープ州にある河川名・都市名「ウンタタ(Umtata)」からきている。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Nerine umtata

★蕾とか花の裏側濃い色で
 コントラストが素敵な花だよ

ネリネ・ウンタタ091004b-l.jpg

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アメリカオオナス090929a-l.jpg

アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はナス科ナス属(ソラヌム属)の一年草である。
ソラヌム属は世界に1500種以上が分布する。
代表種は茄子(ナス)で、属名の和名もナス属という。
茄子(ナス)の原産地はインドである。
アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はその変種で、アメリカから導入されたことから名づけられた。
英名はエッグプラント(egg plant)である。
別名を米茄子(ベイナス)や白茄子(シロナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎の色は緑色である。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に紫色をした浅い皿形の花をつける。
花冠は5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は長さ15センチくらいの長形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白から黄色に熟する。
萼片が大きく、緑色をしているのが特徴である。
品種によっては紫色に熟すものもあるが、これも萼片は緑色である。
いずれも作物として栽培され、食用とされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の melongena は「ウリのなる」という意味である。
変種名の esculentum は「食用になる」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum melongena var. esculentum

★実の色が白から黄色へ変わるという
 食べてみたいな味はどうかな

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平茄子(ヒラナス)

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平茄子(ヒラナス)はナス科ナス属の一年草である。
原産地はアフリカないしブラジルである。
日本へは明治時代に渡来し、小石川植物園で栽培された。
現在は茄子(ナス)の接木用台木として用いられ、逸出したものが本州で野生化している。
環境省の移入種(外来種)リストにも掲載されている。
別名を飾り茄子(カザリナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
全体に棘や毛が多い。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に花径15ミリくらいの淡い紫色や白の花をつける。
花冠は浅い皿形で5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は扁球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと赤くなる。
実は直径3センチから5センチくらいで、形は茄子(ナス)よりもトマトに似ている。
弱い毒を含んでいて食用にはならない。
観賞用として植えられるほか、生け花の花材として栽培もされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の integrifolium は「全縁葉の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum integrifolium

★艶やかな赤い実きらきら平茄子の
 色づきどこか毒々しくて

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リビナ・ティンクトリア

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リビナ・ティンクトリアはヤマゴボウ科ジュズサンゴ属の常緑多年草である。
北アメリカの南部から中南アメリカにかけて分布する。
草丈は50センチから100センチくらいである。
枝は広がって育ち、茎のつけ根が木質化するものもある。
葉は卵形ないし幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
数珠珊瑚(ジュズサンゴ:Rivina humilis)と似ているが、葉の表面に毛が生えている点が異なる。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3ミリくらいの白ないし淡い桃色の花をつける。
花には花弁はなく、4枚の萼片が花弁のように見える。
花の後にできる実は直径5ミリくらいの液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤色に熟する。
属名の Rivina はドイツ人の植物学者「リビヌス(Augustus Quirinus Rivinus, 1652-1723)さん」の名からきている。
種小名の tinctoria は「着色した」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Rivina tinctoria

★葉の様子たしかに違っているようだ
 とっても近い仲間だけれど

リビナ・ティンクトリア090929b-l.jpg

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リビナ・フミリス・アウランティアカ090929a-l.jpg

数珠珊瑚(ジュズサンゴ:Rivina humilis)ヤマゴボウ科ジュズサンゴ属の常緑多年草である。
北アメリカの南部から中南アメリカにかけて分布する。
日本でも小笠原諸島、岡山県、宮崎県などで野生化している。
リビナ・フミリス・アウランティアカはその変種である。
特徴は果実の色が黄色ないしオレンジ色になることである。
草丈は50センチから100センチくらいである。
枝は広がって育ち、茎のつけ根が木質化するものもある。
葉は卵形ないし幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
基本種とは異なり、葉の表面には毛が生えている。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3ミリくらいの白ないし淡い桃色の花をつける。
花には花弁はなく、4枚の萼片が花弁のように見える。
花の後にできる実は直径5ミリくらいの液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黄色ないしオレンジ色に熟する。
非公式だが名前をつければ黄実の数珠珊瑚(キミノジュズサンゴ)といったあたりだろうか。
属名の Rivina はドイツ人の植物学者「リビヌス(Augustus Quirinus Rivinus, 1652-1723)さん」の名からきている。
種小名の humilis は「背が低い」という意味である。
変種名の aurantiaca は「黄色を帯びた橙色の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Rivina humilis var. aurantiaca

★実の色が変われば様子も異なって
 見えてくるから不思議なものだ

リビナ・フミリス・アウランティアカ090929b-l.jpg

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砂糖楓(サトウカエデ)

サトウカエデ140922a-l.jpg

砂糖楓(サトウカエデ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
カエデ属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
本種の原産地は北アメリカの東部である。
カナダのケベック州からアメリカ合衆国のテキサス州、ルイジアナ州にかけて分布している。
英名はシュガーメイプル(sugar maple)という。
樹液を煮詰めたものをメイプルシロップやメイプルシュガーとして利用する。
カナダでは国旗や硬貨のデザインに本種の葉が取り入れられている。
日本へは明治時代の渡来し、街路樹として利用されている。
樹高は30メートルから40メートルくらいになる。
樹皮は灰色である。
葉は手のひら状に3つから5つに裂け、向かい合って生える(対生)。
葉の直径は8センチから14センチくらいあり大きい。
開花時期は4月である。
雌雄異株である。
淡い黄緑色をした花弁のない花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
秋には黄や赤に紅葉する。
樹木は家具などに利用される。
花言葉は「自制」である。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の saccharum は「砂糖の」という意味である。
写真は9月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Acer saccharum

★大きくて迫力のある紅葉に
びっくりするよさすがアメリカ

サトウカエデ140922b-l.jpg

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