大葉蛇の髭(オオバジャノヒゲ)はユリ科ジャノヒゲ属の多年草である。
分類体系によってはスズラン科(あるいはクサスギカズラ科)とされる。
日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、低山の森や林の中に生える。
名前の通り葉は蛇の髭(ジャノヒゲ)よりも厚く、幅も広い。
「蛇の髭」の名の由来は、細い葉の形を竜(蛇)の髭にたとえたものである。
草丈は20センチから30センチである。
根際から生える葉は線形である。
葉の幅は4ミリから7ミリくらいである。
開花時期は7月から8月である。
花の色は淡い紫色ないし白で、横向きないし下向きに小さな花をつける。
花被片は6枚で、花径は6、7ミリである。
花の後にできる種子は、まるで液果のように見えるが子房の落ちた種子である。
きれいな青色に熟し、冬の間楽しめる。
根にできるこぶを生薬の麦門冬(ばくもんどう)といい、咳止めに用いる。
花言葉は「飾らない人」である。
属名の Ophiopogon はギリシャ語の「ophio(蛇)+pogon(髭)」からきている。和名の直訳である。
種小名の planiscapus は「花茎の扁平な」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
実の写真は3月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Ophiopogon planiscapus
★茂る葉を掻き分け見れば転々と
大葉蛇の髭小花をつけて
☆髭の中隠して咲かす白き花
紫の実は雫のごとく
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2013/09/02改訂
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