赤い実の最近のブログ記事

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見て見てと強請っているのおもとの実

万年青(オモト)はユリ科オモト属(ローデア属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)クサスギカズラ科とされることもある。
ローデア属は長い間1属1種とされていたが、最近の研究で転属されるものがあり、Catalogue of Life には20種がカウントされている。
日本にも万年青(オモト)が分布し、属名の和名はオモト属という。
「万年青」という漢字は中国名からきており、和名の「オモト」をこの漢字に充てた。
「オモト」の由来には諸説がある。
漢字では「老母草」とも書き、常緑の葉を老母、赤い実を子に見立て、老母が子を抱いている姿になぞらえたとされるなどである。
本種は本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
また、鉢植えの観葉植物として栽培される。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
古典園芸植物の1つで、江戸時代の中期に爆発的に流行し、多くの園芸品種が生まれた。
現在、品種の数は1000種を超えるという。
草丈は30センチから60センチくらいである。
根際から生える葉は長い卵形で、大きい。
葉の質は革質で分厚く艶があり、縁は波打つ。
開花時期は4月から6月くらいである。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い黄緑色をした小さな花を円筒状に密生させる。
花被片は6枚である。
花の後にできる実は球形の液果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、赤ないし黄色に熟する。
根茎はロデキシンを含み有毒である。
俳句では「万年青の実」が秋の季語である。
花言葉は「母性の愛」である。
属名の Rohdea は19世紀のドイツの植物学者「ロイデ(Michael Rohde, 1782-1812)さん」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
花の写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Rohdea japonica

★昔から時折目にしてきたけれど
 カメラ向けるはこれが初めて

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2016/06/29 改訂

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アリドオシ081221c-l.jpg

蟻通し(アリドオシ)はアカネ科アリドオシ属(ダンナカンツス属)の常緑小低木である。
ダンナカンツス属はアジアに10種くらいが分布する。
本種が基本種で、属名の和名もアリドオシ属という。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
海外では朝鮮半島、台湾、中国、インドシナ半島、インドなどに分布する。
中国名は虎刺(huci)である。
別名を一両(イチリョウ)ともいう。
これは万両(マンリョウ)千両(センリョウ)との対比でつけられた名である。
樹高は30センチから60センチくらいである。
葉の脇には細長い棘が生える。
この棘が「蟻をも刺し通す」というのが和名の由来である。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は分厚く、艶がある。
開花時期は4月から5月くらいである。
葉の脇に白い小さな花を1、2輪ずつつける。
花冠は長さ1センチくらいの筒状で、先が4つに裂ける。
花の後にできる実は直径5ミリくらいの核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、真っ赤に熟する。
属名の Damnacanthus は、ギリシャ語の「damnao(優る)+acantha(刺)」からきている。鋭い刺針を持つことから名づけられた。
種小名の indicus は「インドの」という意味である。
実の写真は12月に小石川植物園で撮った。
花の写真は5月に日比谷公園の野草展(むさしの山草会)で撮った。
学名:Damnacanthus indicus

★小粒でも真っ赤に熟す実に加え
 長い棘あり花も咲かそう

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冬青(ソヨゴ)

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ソヨゴ080614a-l.jpg

冬青(ソヨゴ)はモチノキ科モチノキ属(イレクス属)の常緑高木である。
イレクス属は北半球の温帯を中心に400種くらいが分布する。
日本にも黐の木(モチノキ)などが分布し、属名の和名をモチノキ属という。
本種は本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、中国、台湾にも分布する。
和名の由来は、堅い葉が風にそよいでソヨソヨと音を立てることからきている。
中国名は具柄冬青という。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉の形は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の長さは4センチから8センチくらいで、縁は波打っている。
雌雄異株である。
開花時期は5月から6月である。
雌花は、葉の脇から花柄を出し、1輪の小さな白い花をつける。
花びらは5、6枚である。
中心に大きな雌しべがあり、周りに小さな雄しべがある。
雄花は枝分かれした花柄に数輪の白い花をつける。
花びらは4、5枚で、4、5本の雄しべがある。
花の後にできる実は直径1センチくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、橙色から赤く熟する。
材は白く緻密で、器具材、床柱などに使われる。
樹皮や葉は染料として利用される。

属名の Ilex はラテン語の「ilex(セイヨウヒイラギ)」からきている。
種小名の pedunculosa は「花柄のある」という意味である。
花の写真は6月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Ilex pedunculosa

★そよぐ葉の下で静かに顔を出す
 冬青(ソヨゴ)の花は内気に見えて

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ナンテン080628a-l.jpg

南天の乱れ咲きして瀧飛沫(しぶき)

南天(ナンテン)はメギ科ナンテン属(ナンディナ属)の常緑低木である。
ナンディナ属は和名の「南天」からつけられた名である。
1属1種である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
古い時代に渡来したものが野生化したと考えられている。
海外では、中国やインドにも分布する。
また、公園樹や庭木として好んで植えられている。
これは、南天(ナンテン)が「難転」(難を転ずる)に通ずるからである。
江戸時代に盛んに栽培された古典園芸植物でもある。
さまざまな変わり葉の品種が作出された。
和名の由来は、中国名の南天燭からきている。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)である。
3回羽状複葉といって、枝分かれを繰り返して先に羽状複葉をつけ1枚の葉となる。
葉は向かい合って生える(対生)が、上部では互い違いに生える(互生)。
小葉の形は披針形(笹の葉のような形)である。
歯の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から7月である。
葉の脇に大形の円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
内花被片と外花被片が6枚ずつある。
雄しべは6本、雌しべは1本である。
花の後にできる実は直径1センチ近い球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
結実期は11月から2月で、赤く熟する。
中には白い実や黄色い実のものもある。
実を乾燥させたものを生薬で南天実(なんてんじつ)といい、鎮咳薬とする。
葉を乾燥させたものは南天葉(なんてんよう)といい、健胃、解熱、鎮咳などの薬効がある。
花言葉は「私の愛は増すばかり」である。
俳句では「南天の花」が夏の季語、「南天の実」が秋の季語である。
属名の Nandina は南天(ナンテン)の和名に基づいてつけられた。
種小名の domestica は「栽培されている」という意味である。
江戸時代に来日した植物学者のツンベルク(Carl Peter Thunberg, 1743-1828)さんによる命名である。
花の写真は6月に向島百花園で撮った。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Nandina domestica

★南天の乱れ咲きして瀧飛沫(しぶき)
 実りの秋を手招くように
☆南天の白き花咲く初夏の頃
 実りの秋は紅に染まりて

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ヤブコウジ091219c-l.jpg

藪柑子人様よりも鳥を待ち

藪柑子(ヤブコウジ)はヤブコウジ科ヤブコウジ属(アルディシア属)の常緑小低木である。
分類体系によっては(APG第3版)サクラソウ科とされる。
アルディシア属はアメリカ、アジア、太平洋、オーストラリアなどに400種から500種が分布する。
本種が代表種で、属名の和名をヤブコウジ属という。
本種は北海道の南部から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
また、庭木や盆栽とされる。
海外では、台湾や朝鮮半島、中国にも分布する。
和名の由来は柑子(コウジ)に似ていて藪に生えるということからきている。
柑子(コウジ)は柑橘類の名称で薄皮蜜柑(ウスカワミカン)とも呼ばれる。
別名(古名)を山橘(ヤマタチバナ)という。
万葉集にも登場する古典植物である。
江戸時代に盛んに改良が行われ、変わり葉などの園芸品種がたくさんある。
縁起物としてお正月の寄せ植えなどにも使われることから流通名を十両(ジュウリョウ)という。
樹高は10センチから20センチくらいである。
地下茎を伸ばして増える。
枝には棘がある。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から8月である。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、花径5ミリから8ミリくらいの小さな白い花をいくつか下向きにつける。
花の色は紫色を帯びるものもある。
合弁花で、花冠は5つに裂ける。
花の後にできる実は直径5ミリから10ミリくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、11月から2月ころに赤く熟する。
俳句の季語は冬である。
花言葉は「明日の幸福」である。
属名の Ardisia はギリシャ語の「ardis(鎗先)」からきている。雄しべ葯の形が似ていることから名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
実の写真は12月につくば植物園で撮った。
花の写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Ardisia japonica

★首傾げやっと見つけた藪柑子
 また来てみれば鳥に運ばれ

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シマトウガラシ071222b-l.jpg

島唐辛子(シマトウガラシ)はナス科トウガラシ属(カプシクム属)の多年草である。
カプシクム属は世界に数十種があり、数百種の栽培品種がある。
日本でも唐辛子(トウガラシ)などが栽培されており、属名の和名はトウガラシ属という。
島唐辛子(シマトウガラシ)は沖縄での名称である。
標準和名は木立唐辛子(キダチトウガラシ)という。
沖縄方言では「コーレーグス」という。
「コーレー」は高麗、「グス」は薬をさす。
草丈は1メートルから2メートルである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月くらいである。
白い花が葉の脇につく。
花の後にできる実は長さ3センチから5センチくらいで、緑色から赤く熟する。
属名の Capsicum はギリシャ語の「kapsa(袋)」からきている。袋状の果実であることから名づけられた。
種小名の frutescens は「低木状の」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Capsicum frutescens

★クースーに漬けて沁み込む一滴が
 沖縄そばに旨味加えて

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2015/12/28改訂

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