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朝露桜(アサツユザクラ)

アサツユザクラ150404a-l.jpg

朝露桜(アサツユザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
原木は神奈川県真鶴半島で川崎哲也さんが発見した。
川崎哲也さんは牧野富太郎さんに師事した第一線のサクラ研究者である。
発見者は豆桜(マメザクラ)の品種の1つとして記載した。
しかし、現在では、大島桜(オオシマザクラ)ないし山桜(ヤマザクラ)が交雑した可能性があると推測されている。
樹高は4メートルから8メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の上旬である。
花は白い一重咲きの中輪(花径25ミリから35ミリ)である。
花弁数は5枚で、花弁の形は円形である。
萼筒は筒状で、5枚の萼片は卵状の三角形である。
小花柄が長い。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。
品種名の bellura は「美しい」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus incisa f. bellura(syn. Prunus incisa var. incisa)

★一年に一日だけの公開だ
 旬に触れるはちと難しい

アサツユザクラ150404b-l.jpg

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八瀬匂(ヤツセニオイ)

ヤツセニオイ150404a-l.jpg

八瀬匂(ヤツセニオイ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
京都府立植物園から導入され、国立遺伝学研究所で保存されている桜である。
名称は京都市にある地名の八瀬からきているものと推測される。
花は一重咲きの白い中輪で、花つきがよく、よい香りがする。
しかし、その特徴は大島桜(オオシマザクラ)の変異に含まれるものと考えられている。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の両面や葉の柄には毛が生えない。
葉の縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)形のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
花弁数は5枚で、一重咲きの中輪(花径25ミリから35ミリ)である。
花弁の形は楕円形である。
花つきがよく、観賞価値が高い。
以下に示す学名は大島桜(オオシマザクラ)のものと変わりがない。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
変種名の speciosa は「華やかな」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus lannesiana var. speciosa(syn. Prunus speciosa)

★どのような由来で都に根づいたか
 花の歴史をたどってみたい

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双子桜(フタゴザクラ)

フタゴザクラ150404a-l.jpg

双子桜(フタゴザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
原木は神奈川県真鶴半島で川崎哲也さんが発見した。
川崎哲也さんは牧野富太郎さんに師事した第一線のサクラ研究者である。
豆桜(マメザクラ)大島桜(オオシマザクラ)が交雑したのではないかと推測されている。
名の由来は、1つの花序に長い小花柄をもつ花が2つつくことからきている。
樹高は4メートルから8メートルである。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)形のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面や葉の柄にはわずかに短毛が生える。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
花は白い一重咲きの小輪(花径15ミリから25ミリ)である。
花弁数は5枚で、花弁の形は楕円形から円形である。
咲き進むと花冠の真ん中が赤味を帯びる。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus incisa 'Futago'(syn. Cerasus x parvifolia)

★二輪草思わすような咲き方だ
 桜なのにと笑みの零れて

フタゴザクラ150404b-l.jpg

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飴玉桜(アメダマザクラ)

アメダマザクラ150404a-l.jpg

飴玉桜(アメダマザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
原木は神奈川県真鶴半島で川崎哲也さんが発見した。
川崎哲也さんは牧野富太郎さんに師事した第一線のサクラ研究者である。
豆桜(マメザクラ)大島桜(オオシマザクラ)が交雑したのではないかと推測されている。
名の由来は、蕾の形をたとえたものと思われる。
樹高は4メートルから8メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)形のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面や葉の柄にはほとんど毛が生えない。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
花は白い一重咲きの小輪から中輪(花径15ミリから35ミリ)である。
花弁数は5枚で、花弁の形は円形である。
咲き進むと花冠の真ん中が赤味を帯びる。
萼筒は筒状で、5枚の萼片にはぎざぎざ(鋸歯)が少しある。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。
種小名の globosa は「球形の」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus incisa var. globosa(syn. Cerasus x parvifolia)

★豆桜思わすような姿して
 蕾可愛く花は大きく

アメダマザクラ150404b-l.jpg

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伊豆桜(イズザクラ)

イズザクラ150404a-l.jpg

伊豆桜(イズザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
植物学者の古里和夫さんが1962年に南伊豆町の山中で発見した。
花は一重咲きで香りが強い大輪であることなどの特徴から伊豆桜(イズザクラ)と名づけた。
しかし、現在では、その特徴は大島桜(オオシマザクラ)の変異に含まれるもので園芸品種として区別する必要はないと考えられている。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の両面や葉の柄には毛が生えない。
葉の縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)形の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は3月の下旬から4月の上旬である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花弁数は5枚で、一重咲きの大輪である。
花の色は白く、花弁の形は円形である。
花の香りは強い。
結実性がある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
上述のような事情から以下に示す学名は大島桜(オオシマザクラ)のものと変わりがない。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
変種名の speciosa は「華やかな」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus lannesiana var. speciosa(syn. Prunus speciosa)

★数々の試行重ねて今がある
 桜の歴史の重み感じつ

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車止(クルマドメ)

クルマドメ150404a-l.jpg

車止(クルマドメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
国立遺伝学研究所が熊本市の井上覚さんから入手したものである。
太白(タイハク)の別名を車駐(クルマドメ)という。
これと混同されることがあるが、まったく異なるので注意が必要である。
熊本では古くから山桜(ヤマザクラ)の変種である筑紫山桜(ツクシヤマザクラ)が栽培されている。
千原桜(チハラザクラ)が知られているが、本種も筑紫山桜(ツクシヤマザクラ)ではないかと推定されている。
しかし、大島桜(オオシマザクラ)が交雑にどうかかわっているかなど不明の点もあり、分類には今後の検証が必要と考えられている。
一般的には樹高は4メートルから8メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3月の下旬から4月の上旬である。
葉の展開と同時に花をさかせる。
花は一重咲きの白い大輪で、花径は3センチから5センチくらいある。
花弁数は5枚で、花弁の形は円形である。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の jamasakura は「ヤマザクラ」のことである。
変種名の chikusiensis は「筑紫の」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus jamasakura var. chikusiensis

★熊本が故郷という車止
 由来はいまだ謎に包まれ

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茂庭桜(モニワザクラ)

モニワザクラ150404a-l.jpg

茂庭桜(モニワザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
福島市飯坂町茂庭で自生していた桜である。
染井吉野(ソメイヨシノ)丁字桜 (チョウジザクラ)との交雑種ではないかと推定されている。
樹高は4メートルから8メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)
開花時期は4月の上旬から中旬である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花は花径3センチくらいの中輪で、一重咲きである。
花びらの形は楕円形である。
花の色は白ないし淡い紅色である。
咲き進むにつれて花の真ん中が赤味を帯びる。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の moniwana は「茂庭の」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus x moniwana

★名前だけ聞いていたけど茂庭とは
 飯坂なのかと世界広がり

モニワザクラ150404b-l.jpg

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苔清水(コケシミズ)

コケシミズ150404a-l.jpg

苔清水(コケシミズ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
かつて東京の桜の名所であった荒川堤にあった栽培品種である。
1916年に植物学者の三好学(みよし・まなぶ, 1862-1939)さんが発表している。
樹高は4メートルから8メートルくらいである。
葉は広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
花弁数は5枚で、一重咲きの中輪である。
花の色は白ないしごく淡い紅色で、花弁の縁のほうが少し濃い色になる。
花弁の形は細長い楕円形で、先が細かく切れ込む。
萼筒は長い鐘形、萼片は披針形(笹の葉のような形)で跳ねる。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Kokeshimidsu' (syn. Prunus lannesiana 'Angustipetala')

★荒川の堤にあった桜には
 どこか優雅な響きがあって

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千原桜(チハラザクラ)

チハラザクラ150404a-l.jpg

千原桜(チハラザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
原木は熊本市島崎町の千原台にあった。
樹齢300年を超える巨大な桜があったと伝えられており、「原木の跡地」が今も残っている。
原木は既に枯死しているが、原木から増殖した後継樹が現在でも地元で栽培されている。
熊本では古くから山桜(ヤマザクラ)の変種である筑紫山桜(ツクシヤマザクラ)が栽培されており、本種も筑紫山桜(ツクシヤマザクラ)ではないかと推定されている。
しかし、大島桜(オオシマザクラ)が交雑にどうかかわっているかなど不明の点もあり、分類には今後の検証が必要と考えられている。
一般的には樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
葉の展開と同時に花をさかせる。
花は一重咲きから八重咲きの白い大輪で、花径は4センチから5センチくらいある。
花弁数は5枚から10枚で、旗弁(きべん:雄しべが花弁のように変化したもの)がある。
花弁の形は楕円形である。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の jamasakura は「ヤマザクラ」のことである。
変種名の chikusiensis は「筑紫の」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus jamasakura var. chikusiensis(syn. Prunus lannesiana 'Chihara-zakura')

★熊本が故郷という千原桜
 花見の賑わい如何なるものぞ

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貴船雲珠(キブネウズ)

キブネウズ150404a-l.jpg

貴船雲珠(キブネウズ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
原木は京都市貴船の民家にあった。
京都の桜研究家である佐野藤右衛門さん(庭師の名跡で当代は16代)によって保存された。
「雲珠」は馬具飾りの名で、花の形が似ていることからこの名がつけられた。
花の形態は御室有明(オムロアリアケ)と似ており、その関係を検討する必要があるとされている。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
葉の展開よりも少し早く花を咲かせる。
花弁数は5枚で、一重咲きの大輪である。
花の色は白ないしごく淡い紅色で、時に花弁数は時に数枚増えることもある。
花弁の形は楕円形ないし円形で、旗弁(きべん:雄しべが花弁のように変化したもの)がある。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に三島市の国立遺伝学研究所で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Kibune-uzu'

★名の由来調べてみれば面白く
 古い言葉を味わいながら

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