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蘭蘭(ランラン)

ランラン130423a-l.jpg蘭蘭(ランラン)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
北海道松前町で浅利政俊さんによって作出された。
松前固有種の白蘭(ハクラン)に雨宿(アマヤドリ)を交配して育成された品種である。
名はパンダ蘭蘭の死を悼んで昭和55年の子どもの日に松前の子どもたちによって命名された。
樹高5メートルから10メートルくらいである。
樹形は傘状である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月の下旬である。
葉の展開と同時に花をつける。
花径が4、5センチくらいある八重咲きの大輪である。
花の色は白く、花びらの外側にごく淡い桃色が残る。
花びらの数は15枚から20枚である。
結実はしない。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Ranran'

★桜にはそぐわぬ名だと思えども
 由来を聞けば笑みも浮かんで

ランラン130423b-l.jpg

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紅時雨(ベニシグレ)

ベニシグレ130423a-l.jpg紅時雨(ベニシグレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
北海道松前町の浅利政俊さんによって、東錦(アズマニシキ)の実生の中から選出育成された品種である。
東錦(アズマニシキ)は荒川堤にあったとされ、佐野藤右衛門さんによって保存され残っている桜である。
樹高は5メートルから10メートルである。
樹形は盃状で横に広がらない。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は4月の下旬である。
濃い紅色の八重咲きで、花弁数は25枚から40枚である。
花径は5センチくらいある大輪で、垂れ下がって咲く。
花弁の外側の色が濃く、波を打つようにうねる。
属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Beni-shigure'

★爛漫の花は見事な紅時雨
 降り注ぎ咲くシャワーのように

ベニシグレ130423b-l.jpg

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嵐山(アラシヤマ)

アラシヤマ130423a-l.jpg嵐山(アラシヤマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
荒川堤にあったとされ、明治時代に関東を中心に広まった。
名は京都の嵐山に由来する。
樹高は5メートルから10メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖り、縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
若葉は紫褐色をしている。
開花時期は4月の中旬である。
花の色は白ないしごく淡い紅色で、花弁数は5枚から10枚である。
花径は4センチくらいの中輪である。
萼筒は長い鐘形で萼片にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、少し結実をする。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Arashiyama'

★どこを見て嵐山の名をつけたのか
 どこか気になる花はシンプル

アラシヤマ130423b-l.jpg

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ヤエムラサキザクラ130423a-l.jpg八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
サトザクラの1つである。
三好学さんによって小石川植物園で栽培された紫桜(ムラサキザクラ)の実生から生まれた。
大山桜(オオヤマザクラ)に近い系統である。
樹高は4メートルから7メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面や葉の柄に毛は生えない。
開花時期は4月の中旬から下旬である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
花径3センチから5センチの大輪で、花弁数は5枚から20枚くらいである。
花の色は濃い紅紫色で、花弁の形は円形である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
品種名の Purpurea‐plena は「八重で紫色の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Purpurea‐plena'

★八重に咲く紫の花めずらしく
 その豪華さにそっと溜息

ヤエムラサキザクラ130423b-l.jpg

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ゼンショウジキクザクラ130423b-l.jpg善正寺菊桜(ゼンショウジキクザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの1種で、ヤマザクラ系の品種である。
原木は石川県羽咋郡の善正寺にあり、樹高は12メートルほどある。
樹齢は500年くらいと推定されており、昭和58年に県指定の天然記念物とされている。
特徴は菊咲きをすることである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は4月の下旬くらいである。
蕾のうちは淡い紅色だが、開花後の花の色は白い。
花径は4センチくらいで、花弁数は100枚から200枚くらいある。
満開時の花は球状で、雌しべはが葉化するものもある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、稀に結実をする。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の jamasakura は「ヤマザクラ」のことである。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Prunus jamasakura 'Zenshoji-kikuzakura'

★石川は固有の桜が多いよう
 樹齢重ねて趣き深く

ゼンショウジキクザクラ130423a-l.jpg

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富士菊桜(フジキクザクラ)

フジキクザクラ130423a-l.jpg豆桜(マメザクラ)バラ科サクラ属の落葉低木ないし小高木である。
日本固有種である。
フォッサマグナ要素の植物で、富士山や箱根を中心とした山地に分布する。
このため別名を富士桜(フジザクラ)という。
富士菊桜(フジキクザクラ)はその園芸品種である。
園芸品種ではあるが、原木は実際に静岡県富士宮市の天子岳にあったもので、1962年に発見された。
その後、1977年に同市の大石寺に移植され、1981年に品種登録された。
特徴は名前の通り菊咲きをすることである。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
葉は小形の倒卵形ないし卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、つけ根は円形ないし楔形である。
縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
柄は長さが1センチくらいで軟毛が生える。
表面にも裏面にも毛が生える。
開花時期は4月である。
葉の展開に先立って開花する。
花の色は白く、花弁数は50枚から300枚くらいある。
花径は3センチ前後の中輪である。
萼片は幅の広い三角形、萼筒は太い鐘形である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Prunus incisa 'Fujikikuzakura'

★小さくも菊咲きをする富士桜
 華麗ながらも自然の溢れ

フジキクザクラ130423b-l.jpg

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鵯桜(ヒヨドリザクラ)

ヒヨドリザクラ100503a-l.jpg鵯桜(ヒヨドリザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間で、カスミザクラ系である。
江戸時代の元禄年間からその名が登場し、1916年に三好学博士によって記載された。
その後、長い間、絶滅したものと考えられていた。
しかし、1970年に石川県七尾市にあったものが再発見された。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉や葉の柄、花の柄に毛が生える。
開花時期は4月から5月で、遅咲きである。
花径4センチくらいの濃い紅色の大輪で、菊咲きをする。
花弁数は300枚から450枚くらいあり、咲き進むと球形になる。
雌しべが葉化するのが特徴である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
品種名の Longipedunculata は「長い花柄の」という意味である。
写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
3枚目は4月に富山県中央植物園で撮った。

学名:Prunus lannesiana 'Longipedunculata'

★鵯の羽根を思わす桜とか
 花の歴史の長きを思い

ヒヨドリザクラ100503b-l.jpg

ヒヨドリザクラ130423a-l.jpg

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小汐山(コシオヤマ)

コシオヤマ130330a-l.jpg

小汐山(コシオヤマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間の1つである。
明治時代に荒川堤にあったとされる桜の1つである。
名は平安時代に桜の名所であった京都西方の小汐山にちなむとされる。
漢字では「小塩山」とも書く。
樹高は5メートルから10メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月の上旬から中旬である。
中輪で花の色は白く、一重咲きである。
花弁は丸く、裏側がやや濃い色となる。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Kosioyama'

★この次は花の盛りに出合いたい
 味わい深き名は小汐山

コシオヤマ130330b-l.jpg

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浪速桜(ナニワザクラ)

ナニワザクラ130330a-l.jpg

浪速桜(ナニワザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
国立遺伝学研究所で染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で、伊豆大島の大島公園にあった染井吉野(ソメイヨシノ)の実生(みしょう:接ぎ木ではなく苗から育てること)から生まれた。
染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。
その実験の過程で誕生したのがこの桜で、性質は大島桜(オオシマザクラ)に近い。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の裏表や葉の柄に毛が少し生える。
開花時期は4月の上旬である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花は大輪で、一重咲きである。
花びらの先は細かく切れ込む。
花の色は白いが、咲き進むと花全体が赤く染まる。
花には旗弁(きべん:雄しべが花弁のように変化したもの)があるものもある。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の yedoensis は「江戸の」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus x yedoensis 'Naniwa-zakura'

★何ゆえに浪速桜と名づけしか
 明かしてほしいいつか誰かが

ナニワザクラ130330b-l.jpg

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真鶴桜(マナヅルザクラ)

マナヅルザクラ130330a-l.jpg

真鶴桜(マナヅルザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
原木は神奈川県真鶴町の貴船神社にあったもので、牧野富太郎さんが発見した。
豆桜(マメザクラ)と他種との自然交雑種と推定されている。
豆桜(マメザクラ)は富士山や箱根を中心とした山地に分布する品種である。
樹高は4から7メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3月から4月である。
葉の展開に先立って花をつける。
花の色は白く、一重咲きである。
花径は2センチくらいで小輪である。
咲き進むと、花弁、萼、雄しべが紅色を増す特徴がある。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の affinis は「近似の」という意味である。
品種名の Manadzuruensis は「真鶴産の」という意味である。
写真は3月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。
学名:Prunus x affinis 'Manadzuruensis'

★小振りでも刻む歴史は大物さ
 変幻自在の真鶴桜

マナヅルザクラ130330b-l.jpg

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