アツモリソウ属の最近のブログ記事

レブンアツモリソウ090503a-l.jpg

礼文敦盛草(レブンアツモリソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
野生ランである敦盛草(アツモリソウ)の変種で、礼文島にのみ分布し、海岸沿いの草原や木のまばらに生えた林に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
「特定国内希少動植物種」にも指定されており、許可なく採集・販売などはできない。
また、北海道の天然記念物にも指定されている。
現在では自生する山全体が保護区とされ、島内で見つかったものはすべて保護区に移植されるという。
草丈は20センチから40センチくらいである。
長い楕円形で先の尖った葉を3枚から5枚互い違いにつける。
開花時期は5月から6月である。
敦盛草(アツモリソウ)が濃い紫色をしているのに対して、礼文敦盛草(レブンアツモリソウ)の花の色は淡いクリーム色である。
茎先に1個つく花は、唇弁が大きな袋状をしていて、長さは35ミリから50ミリくらいである。
側花弁は広い卵形をしていて、先は短く尖っている。
なお、「敦盛草」の名の由来は、花の姿を平家物語に描写される平敦盛の背負った母衣(ほろ)という敵の矢を防ぐ武具に見立てたものである。
礼文島内の街灯はこの花の形をしているという。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の macranthos は「大きな花の」という意味である。
変種名の rebunense は「礼文島の」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cypripedium macranthos var. rebunense

★身に着けた白装束の痛ましさ
 思いを馳せる遥か彼方へ

レブンアツモリソウ090503b-l.jpg

COPYRIGHT © 2012 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2012/06/09改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル


布袋敦盛(ホテイアツモリ)

ホテイアツモリソウ060615b-l.jpg

布袋敦盛(ホテイアツモリ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道と本州の中部地方に分布し、山地や亜高山の草地や林の中に生える。
近縁種の敦盛草(アツモリソウ)よりも高い所に咲き、自生地は少ない。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
別名を布袋敦盛草(ホテイアツモリソウ)という。
草丈は20センチから50センチくらいである。
楕円形で先の尖った3枚から5枚の葉が互い違いに生える。
開花時期は6月から7月である。
茎先に花径3センチから5センチの紅紫色の花を下向きにつける。
花は球形をしており、唇弁は楕円状の球形で大きい。
また、数本の黒い筋が見られる。
敦盛草(アツモリソウ)と草丈は変わらないが、花が大きく色も濃い。
また、唇弁が横に広がって咲く。
和名の由来は、唇弁の形を布袋(ほてい)の腹に見立てたものである。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の macranthos は「大きな花の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Cypripedium macranthos(=Cypripedium macranthos var. hotei-atsumorianum)

★大輪が迫力を増す咲き姿
 布袋敦盛ここにおるぞと

ホテイアツモリソウ060615a-l.jpg

COPYRIGHT © 2012 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
1202/06/09改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル


ヘンリーアツモリソウ100429a-ll.jpg

ヘンリー敦盛草(ヘンリーアツモリソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
原産地は中国の南部である。
四川省などの高地に生える。
英名はヘンリーズ・シプリペディウム(Henry's cypripedium)である。
学名のシプリペディウム・ヘンリーで表示するものもある。
種小名の henryi はアイルランドの植物収集家ヘンリー氏(A. Henry)に因む。
草丈は30センチから50センチくらいである。
葉は卵形である。
開花時期は4月から5月である。
茎先に黄緑色の花を2、3輪つける。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の henryi はアイルランドの植物収集家「ヘンリー(A. Henry)さんの」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cypripedium henryi(=Cypripedium chinense)

★ヘンリーの名のつくものの幾つかを
 思い浮かべつこの花を見る

ヘンリーアツモリソウ100429b-ll.jpg

COPYRIGHT © 2012 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2012/05/31改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル


シプリペディウム・ベントリコースム090503e-l.jpg

キプリペディウム・ベントリコースムはラン科アツモリソウ属の多年草である。
属名の読み方は「シプリペディウム」とする場合もある。
中国の東北部からロシアの東北部にかけて分布する。
本種はカルケオルス種(Cypripedium calceolus)とマクラントス種(Cypripedium macranthos)との自然交雑種である。
草丈は30?50センチくらいである。
葉は卵形である。
開花時期は4?5月である。
茎先に紅紫色の花をつける。
特徴は、側花弁の内側に白く短い毛が生えることである。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の ventricosum は「カップ状に肩の張った」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
Cypripedium x ventricosum

★大陸はやっぱり広いと実感す
 その美しさ輝くごとく

シプリペディウム・ベントリコースム090503f-l.jpg

COPYRIGHT © 2013 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2013/04/14改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



タイワンクマガイソウ070421c-l.jpg

台湾熊谷草(タイワンクマガイソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
原産地は台湾で、山地の林の中に生える。
日本に自生する熊谷草(クマガイソウ)の近縁種である。
ただし、自生地は乱穫のためほぼ絶滅状態だという。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
日本では、国内で栄養繁殖されたものが流通している。
草丈は20センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は大きな扇形で、向かい合わせに2枚つく。
熊谷草(クマガイソウ)よりも葉の先が尖る。
開花時期は4月から5月である。
葉の間から花茎を出し、茎先に淡い桃色の花を1輪下向きにつける。
袋を下げたような花の大きさは10センチくらいある。
熊谷草(クマガイソウ)との違いは、萼片も側花弁も白いことである。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の formosanum は「台湾の」という意味である。
写真は4月に箱根強羅公園の山野草展で撮った。
学名:Cypripedium formosanum

★台湾によく似た花がある不思議
 感じつ違いの訳を知りたく

タイワンクマガイソウ070421b-l.jpg

COPYRIGHT © 2012 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2012/05/19改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル


クマガイソウ090426f-l.jpg

熊谷草見つめ思いは野辺を駈け

熊谷草(クマガイソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
北海道(渡島半島)から九州にかけて分布する。
中国大陸の一部でも見られるという。
自生地は極めて少なく栽培も難しいので、絶滅が心配されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は大きな扇形で、向かい合わせに2枚つく。
開花時期は4月から5月である。
葉の間から花茎を出し、茎先に1つの花を下向きにつける。
袋を下げたような花の大きさは10センチくらいあり、日本の野生ランの中では一番大きく、不思議な形をしている。
写真で上にある緑色のものが萼片である。
それから、見えにくいが下にも萼片があり、裏側に下がっている。
左右にあるのが側花弁という花弁である。
そして、袋のようになったものが唇弁という花弁である。
この唇弁の上に穴があって、中に雄しべ、雌しべが入っている。
和名は、武将の熊谷直実にちなんで名づけられた。
「熊谷草」と「敦盛草」の名は、平家物語の「敦盛の最期」の話にちなんでいる。
一の谷の合戦で敗れた平家を追って敦盛の首を泣く泣く討ち取ったのが熊谷直実である。
別名を母衣掛け草(ホロカケソウ)という。
母衣(ほろ)は風船のようにふくらませた布のことで、昔の武者は後ろからの矢を防ぐために身にまとっていた。
花の形をこれになぞらえたものである。
俳句の季語は春である。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Cypripedium japonicum

★母衣(ほろ)かけて野辺を走るは誰が夢
 不思議の花は春風に揺れ
☆野辺の花険しき山に溶け込んで
 今は昔と時を越えては

クマガイソウ090426d-l.jpg

COPYRIGHT © 2013 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2013/04/14改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル



敦盛草(アツモリソウ)

アツモリソウ090503b-l.jpg

敦盛草(アツモリソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草原や林の中に生える。
寒冷地を好み、北へ行くほど低山でも見られるようになる。
海外では、朝鮮半島や中国、東ヨーロッパにも分布する。
花が大きく美しいので「野生ランの王者」と言われ、栽培目的で乱獲されたため絶滅の危機に瀕している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
また、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」にも指定されている。
草丈は20センチから50センチくらいである。
長い楕円形で先の尖った3から5枚の葉が互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は少し茎を抱く。
開花時期は4月から6月である。
茎先に花径3センチから5センチの淡い紅色ないし紅い紫色の花を下向きに普通は1輪つける。
花は球形をしており、唇弁が円い袋状で大きい。
花のつけ根の部分には大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がある。
和名の由来は、袋状の唇弁を平敦盛が矢を避けるために背負っていた母衣(ほろ)に見立てたものである。
唇弁を熊谷直実が背負った母衣にたとえた熊谷草(クマガイソウ)との対比でつけられた名でもある。
花言葉は「君を忘れない」である。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の macranthos は「大きな花の」という意味である。
変種名の speciosum は「華やかな」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cypripedium macranthos var. speciosum

★ロマン秘め紅色に咲く敦盛草
 伝え残さん子々孫々に
☆薄紅の優しき姿密やかに
 茂みの中にただ輝けり

アツモリソウ090503d-l.jpgCOPYRIGHT © 2013 龍&華凛 ALL RIGHTS RESERVED
2013/02/17改訂

植物図鑑

花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル





このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちアツモリソウ属カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはアスコケントルム属です。

次のカテゴリはアデノンコス属です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.2.7